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フレイルとサルコペニアについて~違いや共通点~

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フレイルとサルコペニアについて~違いや共通点~

~特徴と共通点について整理してみる~
オーラルフレイルはこちらを参照

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①フレイルについて

フレイルとは2014年にできた言葉である。

フレイルとは、
「ストレスへの抵抗力が低下し、健康障害をきたしやすい状態のこと」
「不可逆的」ではなく「可逆的」 しかるべき介入→再び「健常な状態」に戻る

フレイル高齢者とは、身体障害はまだなく、生活機能は自立しているが、
「小さい出来事」・「転倒」・「風邪」・「脱水」・「熱中症」が原因で
要介護状態になる危険が高い高齢者と考えられる。

・例えば・・・
健康な人は、膀胱炎などはすぐに良くなるが、
フレイルの人は、治療に時間がかかって、なかなか元のレベルに戻れない
(長期化する人、繰り返す人がよくいる)

一見元気そう・・・
傍から見たら熱中症で倒れそうとか分からない
フレイルだったら大丈夫じゃないし フレイルでないなら大丈夫・・・
そんなの絶対分からない・・・
どうその人がフレイルか見出すかが重要になってくる

フレイルな状態の高齢者を早期に発見し、適切な介入をすることにより、
生活機能の維持・向上を図ることが期待されている

②なぜ「フレイル」という状態になるのか?

フレイルになぜ陥るのか?(糖尿病患者を例にしてみる)
高齢者では、「肥満」が多いわけではなく「筋力低下」などが問題になる



「肥満」の人が減るのは、「低栄養状態」の人が増えていくから。



また、高齢者は時間があるので運動はよくする。 しかし、運動習慣はあるが「運動量」が下がっているので身体能力が落ちる



これが「フレイル」という虚弱な状態になっていく
(サルコペニアと被る部分があることにも注目)

参考:フレイルの診断の1つ(CHS診断)


Shrinking 体重の減少(過去一年間に4.5kg以上)
Slowness 歩行速度の低下
Weakness 握力の低下
Exhaustion 疲れやすい
Low activity 身体の活動性の低下

該当項目 0個 健常
1~2個 プレフレイル
3個異常 フレイル

③サルコペニアについて

ギリシャ語のsarco 「肉」penia「喪失」 から 「筋肉・減少」というものをつなげて
「サルコペニア」という言葉が生まれた

欧米の研究グループでは以下のように提言されている

「筋量と筋力の進行性かつ全身性の減少に特徴づけられる症候群で,
身体機能障害,QOL 低下,死のリスクを伴うもの」

診断基準として「歩行速度」・「筋力量」・「握力」が重要

補足:加齢と筋肉量について

ヒトの筋肉量は30 歳代から年間1~2%ずつ減少し,
80 歳頃までに約30%の筋肉が失われる.このような筋肉量の減少は骨密度のように加齢とともに減少傾向を示すものの個人差が大きい

③サルコペニアとフレイル比較

・サルコペニア→ 筋肉量に着目している

骨格筋量の減少
筋力(握力)の低下
歩行速度の低下

・フレイル→ 多面的なイメージ

体重の減少(過去一年間に4.5kg以上)
歩行速度の低下
握力の低下
疲れやすさ
身体の活動性の低下

→筋力や歩行速度などは共通点としてある

④薬局でどういう質問をして対応するか(日々工夫中)

・質問の例(勉強会などで自分が良いと思ったものを紹介)

1秒間に1メートル歩けるか (すぐに歩き出せるか?)

「横断歩道を渡り切る前に信号が変わるか?」
「信号が変わる前に渡れているか?」

→横断歩道は1メートル1秒くらいで信号機の時間を設定しているとのこと

「 片足で靴下が履けるか?」

→もしも足を付き直したりあれば、バランスが悪い

「水道を自分で締めれるか?」

→握力について弱っているかが分かる

・対策

1番はやはり筋力トレーニング
今のところ薬での特効薬はないが栄養は大切
「 ビタミンD」、「タンパク質(アミノ酸)」など

長生きする方はとにかく「肉」を食べている方が多い

・薬局でどうすべきか

個人的に考えることは、
まず、運動量の低下が単純に「加齢」によるものか?「薬」のせいか?
考える必要がある。
副作用ではないかな? 何か薬が追加になってから変になってないかな?
とかアンテナを張って、状態を聞き取り把握することが必要になるだろう

参考資料・文献
フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント
The European Working Group on Sarcopenia in Older People(EWGSOP)
フレイルの意義 荒井秀典 日老医誌2014;51:497-501


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