いなかの薬剤師

うがい薬の使い分けについて~違いと特徴~

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ポピドンヨード7%(イソジン®)・ベンゼトニウム(ネオステリングリーン)・
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物含嗽剤4%(アズノール®うがい液)

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①ざっくりとした使い分け

以前のまとめでも載せていたが、介護士や看護師などから質問を受けることがあるので情報を加えてまとめる

ポイントの1つ目は
「抗菌作用」か「抗炎症作用」かどっちをターゲットにするのか

・「抗菌作用」→イソジン®かネオステリングリーン®

より効果を重視し、ヨードアレルギーがなければ →イソジン®
清涼感を期待したり、ヨードアレルギーがある方 →ネオステリングリーン®

※細かいスペクトルなどが違うので下でまとめる

・「抗炎症作用」→アズノール®うがい液

※抗菌成分を含むものは長期使用注意
→菌交代症など

※とくに口の中に炎症がなければ市販のイソジンより水でしっかり嗽した方がよいという報告もある

※水道水でも一定の効果があることが示されている

②イソジン®うがい液について

イソジン®の特徴をまとめる

・用事15~30倍に希釈して用いる

・口腔内、咽頭部に有効
・遊離ヨウ素の酸化作用によりタンパク質を変性させて微生物を殺す
・殺菌スペクトルが広い グラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌、真菌、ウイルス     ※結核菌に対しても効果がある
※抗ウイルス作用があることに注目

・刺激が少なく口腔粘膜消毒に適している
※アルコールが入っているため弱った粘膜には刺激になりやすく、口腔内が乾燥しやすい。
→高齢者はとくに注意が必要。

その他の注意点

・芽胞菌には殺菌効果が期待できない
・ヨード過敏症に注意(ヨードアレルギーの人には使えない)
・銀を含有する補綴物等(ほてつぶつ)が変色することがある

※補綴物・・・入れ歯、義歯、インプラントなど

→高齢者注意

・衣類等に付着した場合
ハイポ(チオ硫酸ナトリウム水和物)液で脱色することができる
→ハイポは無いことが多いので・・・服に色が付くと取れにくい

③ネオステリングリーン®について

ネオスステリングリーン®の特徴をまとめる

・陽イオン界面活性剤である。

陰電荷を帯びる細菌に陽電荷を帯びる本剤が菌体表面に 吸着・集積され、
菌体蛋白を変性する。

・イソジンと違いヨードアレルギーの方に使える
・イソジンよりスッキリしており清涼感がある
・芽胞がない細菌、カビ(真菌)に有効
・歯科で多く使われる。

④アズノール®うがい液

アズノール®うがい液の特徴をまとめる

・上の2つとの違いは、「抗菌作用」がない
・作用としては「抗炎症作用」と「創傷治癒促進作」がある。

・咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷に効果を示す
→炎症を表す「~炎」が多い

・白血球遊走阻止作用及び肥満細胞からの ヒスタミン遊離抑制作用等によるものであり、PGE2 生合成阻害作用を示さない。

・芽胞のない細菌に広く殺菌力を示す

参考資料
第五版 消毒剤マニュアル 健栄製薬株式会社
各添付文書及びインタビューフォーム

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