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ビベグロン(べオーバ®)錠の特徴について~ざっくりとミラベグロン錠(ベタニス®)との違い~ 

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ビベグロン(べオーバ®)錠の特徴について~ざっくりとミラベグロン錠(ベタニス®)との違い~ 

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①「効能・効果」と「用法用量」について

べオーバ®

「過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁」
「通常、成人にはビベグロンとして50mgを1日1回食後に経口投与する。」

ベタニス®

「過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁」
「通常、成人にはミラベグロンとして50mgを1日1回食後に経口投与する。」

2つの薬剤の記載は全く同じである。べオーバ®の方が錠剤の大きさが小さい
くらいの違いである。どちらも一包化は可能である。

②「禁忌」項目について

べオーバ®

禁忌:
「本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者」のみであり、
特に注目すべき「禁忌」はない。また、「警告」はない。

ベタニス®

警告:
生殖可能な年齢の患者への本剤の投与はできる限 り避けること。[動物実験(ラット)で、精嚢、前立 腺及び子宮の重量低値あるいは萎縮等の生殖器系 への影響が認められ、高用量では発情休止期の延 長、黄体数の減少に伴う着床数及び生存胎児数の 減少が認められている」

禁忌(一部):
「1本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 
2重篤な心疾患を有する患
3妊婦及び妊娠している可能性のある婦人
4授乳婦
5重度の肝機能障害患者(Child‐Pughスコア10以 上)
6フレカイニド酢酸塩あるいはプロパフェノン塩 酸塩投与中の患者」

ざっと見た感じの印象でベタニス®の方が使えない人が多い・・・

③副作用について

べオーバ®の方が、ベタニス®よりβ3受容体への選択性が高く
ベタニス®より副作用が少ない。
→「抗コリン作用」、「脈拍血圧変動Qt延長が少ない」
→べオーバ®の口の乾燥が1.2%(ベタニス®1.7%)
→ベタニス®よりも血圧変動が少ない。
→禁忌が「過敏症」のみ「警告なし」

※ベタニス®の血圧に関する添付文書の記載
重要な基本的注意
「血圧の上昇があらわれることがあるので、本剤投 与開始前及び投与中は定期的に血圧測定を行うこ と」

つまり、服薬指導の際、血圧フォローが必要
薬歴に記載すべき項目である。

④腎機能・肝機能に対して

べオーバ®

腎機能による慎重投与なし
→腎機能、肝機能による用量調整がいらない。

ベタニス®

中等度の肝機能障害患者(Child‐Pughスコア77~9)と
重度の腎機能障害患者(eGFR15~29mL/min/ 1.73m2)への投与は
25mgから開始するように記載されている。

⑤補足

べオーバ®

・一包化、粉砕可能 
・経管投与可能
55℃のお湯で5分以内崩壊し、8Fr通過する。

ベタニス®(徐放錠)

・一包化可能・粉砕不可
→噛み砕いて服用してはいけない
・簡易懸濁不可

※自分も薬剤師として働いているが、思っている以上に服用の際噛み砕いている人
は存在する。噛み砕けないことや粉砕できない薬は説明しておくことをオススメする。