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呼吸器疾患

バレニクリン(チャンピックス®)の特徴・注意点について~ざっくりと~

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最近禁煙のためチャンピックス®を服用する人は多いと思う。
特徴をまとめる。

禁煙による離脱症状を軽減してくれるものである

おまえ:ブリンクマン指数について

①薬理作用(ニコチンを含まない薬剤)

α4β2ニコチン受容体の部分作動薬作用(刺激作用と拮抗作用)
によって発現すると考えられる。
(脳内のニコチン受容体の約90%を占める)

・刺激作用

ニコチンが結合した時よりも少ないドパミンを放出させる。

・拮抗作用

タバコによる「ニコチン」と「α4β2ニコチン受容体」との結合を阻害する。

※ニコチンと受容体との結合を防ぎつつ、
薬自身が若干刺激してドパミンを放出するイメージ

※禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減すると同時に、
α4β2ニコチン受容体への結合を阻害することによって、喫煙による満足感を得にくくする。

※服薬期間は12週間

※他の禁煙補助剤とは併用しないこと

②副作用

「吐き気」・「便秘」・「頭痛」

「吐き気」は薬局でもよく聞く。
ひどい時は吐き気を抑える薬剤(プリンペラン®など)を出してもらうことになる。

「気分変調」・「不安」・「うつ気味に」

統合失調症や双極性障害の治療中の患者は十分注意が必要

「眠気」

必ず運転は避けるように指導しなければならない。
実際に事故にあった方を知っているだけに本当に注意してほしい

「その他」
現実と勘違いするような詳細な「夢」を見ることがある

③服薬指導時の注意点

個人的に服薬指導の際に注意していること
・禁煙の意志を確認
・どうして禁煙したいか確認
・禁煙開始日を確認
・副作用である「吐気」「眠気」などを説明
※かなり厳しいが運転は避けるように指導

添付文書上の記載
「めまい、傾眠、意識障害等があらわれ、自動車事故に至った例も 報告されているので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従 事させないよう注意すること」

※「吐気」がひどくても自己中止せず、必ず受診することを伝える
→「吐気」で禁煙を勝手に止めた?諦めた?人を何人も見ている

・来局の度に「副作用の有無」「禁煙続いているか」「あと何週間か」
などは必ず確認している

※イライラ感や口が寂しいときはガムを噛んでもらうなど工夫は必要

④おまけ:ブリンクマン指数

別名:禁煙指数

「ブリンクマン指数」=1日に吸うタバコの本数×喫煙している年数

たとえば、1日に40本、25年間喫煙している場合は40×25=1000となる。

この指数が「700」を超えるとCOPDだけでなく、
咽頭ガンや肺ガンの危険性も高くなるといわれている。
喫煙指数が同程度の男女を比較すると、
男性よりも女性のほうが重症化しやすい傾向があると分かっている。

参考資料
チャンピックス® 添付文書・インタビューフォーム