ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)
2002年に製品化され、生きて腸まで届く。
雪印メグミルクから恵シリーズ(ガセリ菌SP株シリーズが発売されている)
①ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)
消費者庁許可『特定保健用食品』
→「内臓脂肪を減らすのを助ける」
許可表示(引用)
「ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)の働きにより、食事とともに召し上がることで脂肪の吸収を抑え、内臓脂肪を減らすのを助けるので、肥満気味の方で内臓脂肪が気になる方の食生活の改善に役立ちます。」
結構はっきりと効果が書かれている。
②効果について
「内臓脂肪蓄積予防効果」と「免疫増強効果」の2つが分かっている。
内臓脂肪蓄積予防効果
メーカーの報告より
「肥満傾向(BMI値25kg/m2以上30kg/m2未満、内臓脂肪面積:80cm2以上)の
20~60代の男女101名を対象に1日1個、12週間毎日摂取いただきました。
その結果8週間および12週間でガセリ菌を含まないプラセボヨーグルトを摂取した方に比べ内臓脂肪が有意に減少しました。」
免疫増強効果
獲得免疫系と自然免疫系の両方を増強するという報告がある。
「健常な成人男女200 名(20-74 歳;平均年齢48.8 歳;男性35 人、女性165 人)を2 群に分け、ガセリ菌SP株摂取群にはガセリ菌SP株を含有するドリンクヨーグルトを、 ガセリ菌SP株非摂取群にはガセリ菌SP株を含有しないドリンクヨーグルトを、それ ぞれ1日1 本(100g)、16 週間摂取し、。摂取開始から4 週間後に、全員 にインフルエンザワクチン(A 型H1N1、A 型H2N3、B 型)を接種した結果」
獲得免疫系
「ガセリ菌SP株の摂取により、7週間後、インフルエンザワクチ ン接種後のA型H1N1やB型に対する抗体価(IgA)が、非摂取 群に比べて有意に高い値を示した。」
自然免疫系
「ガセリ菌SP株の摂取によ り、摂取開始時から7 週間後のNK 細胞活性の変化量が、非摂取群に比べ有意に 高い値を示した。」
その他多数のヨーグルトについては
こちらを参照のこと
それぞれのヨーグルトの違い
参考資料
高野義彦ほか(ミルクサイエンス研究所)
薬理と治療,41,895-903 (2013)
西平順ほか
Immunity and Inflammation in Health and Disease: Emerging Roles of Nutraceuticals and Functional Foods in Immune Support. Shampa Chatterjee, Wolfgang Jungraithmayr, Debasis Bagchi, editors, Academic Press, Chennai. pp. 249-256 (2018).
NEWS RELEASE 2017,12,21
雪印メグミルク株式会社