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室内加湿器の選択と意外な落とし穴・違いを考える~感染症対策の観点から~おすすめは?

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室内加湿器の選択と意外な落とし穴・違いを考える~感染症対策の観点から~おすすめは?

補足:エアロゾル
おまけ:インフルエンザと湿度の関係~どれぐらいがいいのか?~
補足:相対湿度

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①室内加湿器の種類

それぞれの加湿器のタイプの加湿方法と特徴について

超音波式

超音波で粒径1~2μmのエアロゾルを発生させる
冷たい霧が出る。

フィルター気化式

水分子を発生させて加湿する。
霧自体は見えない

蒸気式 (スチーム式)


煮沸で蒸気を発生させて加湿する。
温かい霧が出る。

②どの加湿器がいいのか?

ポイント ()

エアロゾルを発生させないものの方がいい。

「フィルター式」か「蒸気式・スチーム式」が良い。
(エアロゾルを噴出しないため細菌を放出しない)

なぜ?

「超音波式」はエアロゾルを発生させてしまうため
大量の細菌を噴出してしまう。
仕組み的に細菌が汚染しやすくなっている・・・

詳細

超音波による加湿(水温上昇)

水道水に含まれる遊離残留塩素を分解

殺菌効果を失う

水を入れる箇所が細菌の増えるのに適した環境に・・・

そして、細菌を含む霧を放出してしまうことに・・・

補足:エアロゾル

「気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子のこと」
(日本エアロゾル学会ホームページ参照)
超音波式加湿器は1~2μmのエアロゾルを噴出する。
これは、ヒトの肺胞まで到達してしまうサイズである。

おまけ:インフルエンザと湿度の関係~どれぐらいがいいのか?~

インフルエンザウイルスは、定期度な湿度で死滅しやすいため
加湿器などを用いて湿度を保つことが大切である。
論文のデータでいうと
乾燥している(相対湿度20%)より適度な湿度(相対湿度50%)の方が死滅しやすいことが判明している。
加湿しすぎるのも「カビ」の原因にもなるので適度な湿度が大切である。

※加湿器を持っていない人は、シャツやタオルなどの洗濯物を
寝室やリビングに干してはどうかと勧めている。

※のどの加湿をすることでインフルエンザを予防できるという意味もある

補足:相対湿度

ある温度の空気中に含むことが出来る最大限の水分量(飽和水蒸気量)に比べて、
どの程度の水分を含んでいるかを示す値。
一般的に湿度を表す時に使用されている。

参考資料
Schaffer FL, Soergel ME, Straube DC, et Survival of airborne Influenza virus : effects of propagating host, relative humidity , and composition of spray fluids . Arch virol 1976 ; 51: 263-273