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呼吸器疾患

SMART療法 について~使いすぎに注意が必要~

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SMART療法 について簡単に整理する。2012年6月にSMART療法としての使い方が追加承認されている。
個人的には、ちゃんと患者に指示というか何かルールを決めておかないとリスクがあるなぁという印象
喘息治療はコントロールが大切なので服薬指導の見せ所かもしれない

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SMART療法 とは?

1つの吸入剤(長期管理薬ICS/LABA配合剤)でコントロールしつつ、発作時にも、その配合剤を使う療法である。1つの吸入剤で2つの場面で使うやり方をする。
ブデソニド/ホルモテロール配合剤を使うことになる。商品名としては、シムビコート®やブデホル®である。

イメージとしては、定期的な吸入+追加の吸入

※医師の判断であるが、長期管理としての吸入を理解できていてアドヒアランス良好の人にしか勧めることは出来ない。

用法・用量(シムビコート)

「通常、成人には、維持療法として1回1吸入(ブデソニドとして160µg、ホルモテロールフマル酸塩水和物として.5µg)を1日2回吸入投与する。なお、症状に応じて増減するが、維持療法としての1日の最高量は1回4吸入1日2回(合計8吸入:ブデソニドとして1280µg、ホルモテロールフマル酸塩水和物として36µg)までとする。維持療法として1回1吸入あるいは2吸入を1日2回投与している患者は、発作発現時に本剤の頓用吸入を追加で行うことができる。本剤を維持療法に加えて頓用吸入する場合は、発作発現時に1吸入する。数分経過しても発作が持続する場合には、さらに追加で1吸入する。必要に応じてこれを繰り返すが、1回の発作発現につき、最大6吸入までとする。維持療法と頓用吸入を合計した本剤の1日の最高量は、通常8吸入までとするが、一時的に1日合計12吸入(ブデソニドとして1920µg、ホルモテロールフマル酸塩水和物として54µg)まで増量可能である。」

※1吸入行い、数分経過しても発作が持続する場合、さらに1吸入する。必要に応じてこれを繰り返す。
※1回の発作における吸入回数は、6回まで
※1日最高8吸入まで、一時的に12吸入までは使うことが出来る
※しっかり1日2回維持療法の吸入を行っている人に限る

発作時にも使える理由

β刺激薬であるホルモテロールの特徴として、「効果時間の長さ」に加えて、「効果発現が速い」からである。
※1分程度で効果が出てきて、5分程度で気管支を拡張する効果がある。
短時間作用型のβ刺激薬(SABA)と同等の速さである。
※フルティフォームにもホルモテロールを配合しているが、SMART療法的な追加吸入は認められていないので注意が必要。今後は分からないが・・・
(2021年現在は、未承認)

※サルメテロール(アドエアに配合)やビランテロール(レルベアに配合)は効果の発現が速くないので発作時には使えない

メリット

・普段出歩くことが多い人は、長期管理薬である吸入と発作時の吸入を両方持ち歩く必要がない。
・患者側のストレスが軽減される。

デメリット

・患者本人が追加使用に慣れて使いすぎてしまうことがある
・定期的な吸入を怠る可能性がある
・アドヒアランスが不良にならないように注意が必要

服薬指導の際に、アドヒアランスがどうか細かく確認し、指導することが大切である。

参考資料
シムビコート、添付文書、インタビューフォーム