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痛み・鎮痛剤

スチックゼノールAとフェルビナクスチック軟膏の違い について~旧スミルスチック~

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スチックゼノールAとフェルビナクスチック軟膏の違い について簡単に整理する
※2020年12月にスミルスチックからフェルビナクスチック軟膏3%へ名称変更となっている。
容器については動画でも紹介しているので参考までに。

スチックゼノールAとフェルビナクスチック軟膏の違い

効能効果や容器の違いなどがあるため知っておくと良いと思う。
患者からは容器の形状から昔使っていたとか、あれが良かったとか言われることもあるので大切である。
どちらも1本40gなのは同じである

スチックゼノールA

メントールが配合されているので清涼感があるのが特徴である。
NSAIDsではない。

有効成分

・サリチル酸メチル 
・l -メントール
・dl -カンフル
・グリチルレチン酸

※NSAIDsが入っていないことがポイントである。MS冷湿布などと同じような成分である。
※カンフルが入っているので、昔の湿布って感じの匂いがする

効能・効果

「下記における鎮痛・消炎
打撲、捻挫、筋肉痛、関節痛、骨折痛、虫さされ」

※カンフルやメントールが配合されているので変わっているところは、「虫さされ」があるところ
「虫さされ」に使う人はどれくらいいるのだろうか・・・

用法・用量

「通常、1日1~数回適量を患部に塗擦する。」

容器の特徴

・フェルビナクスチック軟膏と違い、ネジで回すのではなく、底を指で押して出すタイプである。
・底を押しまま塗る必要がある。押すのを離すと軟膏が引っ込んでしまう。
・出た軟膏を戻す場合は、皮膚に押し付けて戻すと良い。

フェルビナクスチック軟膏

非ステロイド性消炎鎮痛剤である。

有効成分

・フェルビナク

※NSAIDsが配合されているので「アスピリン喘息」を起こしたことがある人や
NSAIDsに対してアレルギーのある人は使えない

※カンフルが入っていないので臭いはスチックゼノールAに比べて少ない

効能・効果

「下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、筋・筋膜性腰痛症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛」

※「虫さされ」に対しては当然使わない。カンフルが入っていないので!

用法・用量

「症状により、適量を1日数回患部に塗擦する。」

容器の特徴

・ダイヤル式の容器である。ネジのように回して固形の軟膏を出す
・指で押えたまま使う必要がない
→個人的には、高齢者などはスチックゼノールAより使いやすいと思う

・薬剤を塗擦する際は容器から必要量を出して、そのまま使用することができる

共通のその他の注意

・使用後は必ずキャップをきちんとしめる必要がある。
※揮発性があるので軟膏がボロボロになることがある

・塗料(家具、塗装床、アクセサリー等)、化繊、絹、皮革等に付着すると変質する
ことがあるので注意すること
※アルコール成分が添加物に変われているので注意する

参考資料
スチックゼノールA、添付文書、インタビューフォーム
フェルビナクスチック軟膏「三笠」添付文書、インタビューフォーム