クービビック 錠(ダリドレキサント)の特徴について簡単に触れる。デエビゴやベルソムラの仲間であるが、個人的には差はほとんどないように感じる。
クービビック 錠(ダリドレキサント)の特徴
一包化が出来る
半減期は比較的短いので持ち越しはしにくいと考えられる
効能・効果
「不眠症」
※症状が改善した場合は、本剤の投与継続の要否について検討し、本剤を漫然と投与しないよう注意すること
用法用量
「通常、成人にはダリドレキサントとして1日1回50mgを就寝直前に経口投与する。なお、患者の状態に応じて1日1回25mgを投与することができる。」
用法及び用量に関連する注意(抜粋)
「入眠効果の発現が遅れるおそれがあるため、本剤の食事と同時又は食直後の服用は避けること。食後投与では、空腹時投与に比べ、投与直後の本剤の血漿中濃度が低下することがある」
健康成人20名にダリドレキサント50mgを単回投与(20名の被験者を2つのグループに分け、2期のクロスオーバー試験)した際の中止例を除いた19名のTmax、Cmax及びAUC0-24及びこれらの摂食時/絶食時の幾何平均比は以下のとおりである。Tmaxが1.28時間延長し、Cmaxは15.6%減少した4)(外国人データ)。
食後に服用してしまうと・・・効くまでの時間が遅くなって、全体的な体へ入る量も減ってしますので注意
※食後2時間くらい空けた方が良い
併用禁忌の薬剤
イトラコナゾール(イトリゾール)、クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)
ボリコナゾール(ブイフェンド)、ポサコナゾール(ノクサフィル)、リトナビル含有製剤(カレトラ、ノービア、パキロビッド)
コビシスタット含有製剤(シムツーザ、ゲンボイヤ、プレジコビックス)、セリチニブ(ジカディア)
エンシトレルビル フマル酸(ゾコーバ)
特に感染症で受診した際に出されやすい
クラリスロマイシン、パキロビッド、ゾコーバは注意が必要。受診した際はクービビック錠を服用していることを伝える必要がある
主な副作用
「主な副作用は、傾眠、頭痛・頭部不快感、倦怠感・疲労、悪夢等」
その他の特徴(私見あり)
▶見た目がかわいい、視認しやすい
▶粉砕、簡易懸濁OK(安定性は問題ない、効果はデータなし)
▶粉砕すると苦い
▶Tmax、半減期は他の同効薬より短い。体から抜けやすい(メーカー談)
▶2規格(25mg、50mg)のため同効薬の最高用量より薬価が安く済むケースがある