質問があったのでまとめる。
成分名は「インドメタシン」
古い薬だが、整形外科などでは処方されるケースをよく見る。
「適応症」「禁忌」は同じである。
通常は、使い心地で決めるといいが、マニアックな違いがあるので一応・・・
ポイント:
基本「使い心地」
あえてオススメするのであれば、基剤の違いから
アルコール過敏症があるならインテバン®クリーム
寒い地域で仕事がある人は、インテバン®軟膏
おまけ:アルコール過敏症と問診
①共通点(添付文書引用)
適応症について
「下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、 上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・ 疼痛」
禁忌について
「(1)本剤又は他のインドメタシン製剤に対して過敏症の 既往歴のある患者
(2) アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等によ る喘息発作の誘発)
又はその既往歴のある患者〔重症 喘息発作を誘発するおそれがある。〕」
②インテバン®クリームについて
・水中油型クリーム(白色~黄色っぽい色)
・アルコールに対して過敏な人にも使いやすい
・氷点下で固まる
③インテバン®軟膏について
・「軟膏」と名前がついているがアルコール多めの「ゲル剤」→透明
・「イソプロパノール」が入っている。
そのためアルコール過敏症の方には不向き
・冷凍庫でも固まらない →寒い地域で仕事をする方には向いている。
アルコール過敏症があれば「クリーム」を選択する方がよい。
それ以外は、「使い心地 」また、寒冷地で必要な方は「軟膏」がオススメである。
④おまけ:アルコール過敏症と問診
薬局の問診表の記入を嫌う人は多いと思う。
「病院でも書いただろ!」とか
「なんで薬局でも書かないといけないのか」など
色々言われてしまう・・・
ただ、患者にとってメリットがあるのだ。
例えば、「アレルギーの有無」である。
特に、今回取り上げた「アルコール過敏症」だったり、
「牛乳・卵アレルギー」は確認しておく必要がある。
今回のように「クリーム」」と「軟膏」を選択する際の製剤選択のヒントになる。
もう1つ例を下記に示す。
アルコール過敏症と注射
もしも、アルコール過敏症の糖尿病の方でインスリンを使用する場合
アルコール綿で注射部位を消毒出来ない・・・
看護師からも時々質問があるがどうするのか?
代替案
とりあえず代替案を3つ
①10%ポピドンヨード液
②0.05%クロルヘキシジン
③0.025%塩化ベンザルコニウム
薬局としてどれか確保できるような体制を決めておくと
対応がスムーズにいく。
参考資料
インテバン®クリーム 添付文書、インタビューフォーム
インテバン®軟膏 添付文書 インタビューフォーム
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