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循環器

ドカルパミン(タナドーパ®顆粒)について~特徴と期間~

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先日初めて処方せんが来たので特徴をまとめておく
まだ分からないことも個人的に多く。今後追記予定

①特徴と添付文書について

特徴

ドパミンのカテコール基とアミノ基を化学修飾することにより、
血漿中の遊離型ドパミン濃度を持続的に上昇させるプロドラッグ
(肝初回通過効果が軽減されている)

経口投与から「早期のリハビリ導入」、「入院期間の短縮」を目標にしている。

主な副作用「動悸」、「食欲不振」、「悪心嘔吐」
また肝機能も注意する。

効能・効果

ドパミン塩酸塩注射液、ドブタミン塩酸塩注射液等の少量静脈内持続点滴療法(5μg/kg/min未満)からの離脱が困難な循環不全で、
少量静脈内持続点滴療法から経口剤への早期離脱を必要とする場合

重要な基本的注意

ドパミン塩酸塩注射液、ドブタミン塩酸塩注射液等の少量静脈内持続点滴療法(5μg/kg/min未満)が行われている時期(発症後約1週間)において、
点滴剤からの早期離脱を必要とする場合に本剤に切り換える。



「効能・効果」含めて、
薬局では分かりづらい内容・・・

本剤からの切り替えにあたっては
「血圧の低下」「尿量の減少」「呼吸困難」「脈拍」により
切替困難の場合は点滴療法に戻す。



治療に当たっては、経過を十分に観察し、病状に応じ、治療上必要最小限の使用にとどめること。 なお、長期の使用経験は十分でないので、
長期の維持療法には用いないことが望ましい。



薬局では「副作用の把握」と「期間」を注意するのが良い?

②期間の問題・保険的にはどうなのか?

メーカーとしてはなるべく短期の使用を推奨
(添付文書にて、「長期の維持療法は用いないことが望ましい」と記載がある。)



どれくらいの期間いいの?



メーカーによると 2週間から1ヶ月前後の使用が一番多いとのこと
熊本県の現状では1ヶ月ぐらいまではコメントもいらず保険OK
現在、どれくらいまでコメントなしで大丈夫か調査中らしい・・・

③補足

・経口強心薬はQOLの改善を目標とするので、
生命予後の改善を目標として長期に使うものではない

・慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)においても
無症状の患者に対して経口強心薬を長期投与することは、
クラスⅢ(禁忌)となっている (エビデンスレベルC)

薬局では、やはり漫然と調剤するのではなく 期間も含めて、必要性を把握する必要がある また、長期の使用に関しては疑義照会が必要だろう。

参考資料
タナドーパ®顆粒インタビューフォーム・添付文書
田辺三菱製薬問い合わせ
慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)