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コンタクトレンズと服薬指導~ハードやソフトを考える~

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コンタクトレンズと服薬指導~ハードやソフトを考える~

コンタクトレンズによって服薬指導が変わるので、基本を整理しておこう

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①ハードコンタクトレンズ

ハードコンタクトは、疎水性の素材のため、一般的には薬物の吸着はないとされている。また、ソフトコンタクトレンズと比較して点眼薬による物理的な影響を受けにくい。
レンズ自体が動いて、涙の交換が行われるという仕組みになっているため、
ハートコンタクトレンズを装着したまま点眼することが出来る。
点眼後レンズと角膜の間に薬剤が溜まるので、
「刺激性が高いもの」や「ゲル化するもの」は、外して点眼する必要がある。

※すべて点眼出来るわけではないので注意すること

補足:酸素透過性の弊害?

最近のハードコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズみたいに
酸素透過性が高いものが使われてきているのでレンズを外して点眼する方が良いものもある。ハードコンタクトレンズのメーカーなどに問い合わせてみるのも大切だと思われる。

酸素透過性についてはこちらを参照

②ソフトコンタクトレンズ

ハードコンタクトレンズとは違い、親水性の材質で作られている。
そのため、薬剤が吸着し蓄積されるといわれている。
レンズの吸水率が高く、厚さが厚いほど
吸着量は多いという報告がある。

吸着されることで、防腐剤として使われているベンザルコニウムなどが角膜障害を引き起こすことがあるため注意が必要である。
そのため、防腐剤フリーの点眼が最近は数多く発売されている。
防腐剤に関してはこちらを参照

③服薬指導について

基本的事項

「点眼後ソフトコンタクトを装着するまで10分程度空けてください」
と指導することが多い。
その理由に各メーカーで微妙に違うが、
5分だったり10分だったりするため細かく分けるのが面倒臭い・・・
だから、個人的にも「10分以上あけてください」と指導している。
病院などによっては、「5分以上あけて装着してください」と決めているところもある。

※使い捨てのコンタクトレンズは、そのまま点眼してOKの場合もあるので確認した方がよい。

例外もあり?(チモプトール®XE点眼)

※ゲル化するものは注意

チモプトールXEのように点眼後ゲル化する製剤では、 角膜における薬剤の滞留時間が長い。
半減期が約18分であることから、薬剤がなくなるのに
半減期の4倍の時間がかかるため、約1時間空けないと薬物が角膜に存在する計算となる。

メーカーの回答は?
「点眼後1時間後にレンズを装着して下さい」とのこと

長ーい・・・

また、他の点眼と併用する場合は、ゲル化するためチモプトール®XEを最後に点眼する必要がある。

添付文書にも下記のように記載がある。
「他の点眼剤を併用する場合には、本剤投与前に少なくとも10分間の間隔をあけて投与すること。」

参考資料
チモプトール®XE添付文書、インタビューフォーム
参天製薬への問い合わせ