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動画 呼吸器疾患

フルチカゾン・ビランテロール(レルベア®エリプタ)の特徴~吸入後のうがいが出来ない場合も解説~

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おまけ:高齢者など・・・吸入後のうがいが出来ない場合どうすればいいですか?

① 最大の特徴

1日1回の吸入で、24時間効果が持続すること

使用されているステロイドが、アドエア®とは異なり、
フルチカゾンフランカルボン酸エステル(FF)は、吸入ステロイド薬の中で
最も高いグルココルチコイド受容体親和性を示し、強い抗炎症効果」
が期待できる。
気管支の上皮細胞に約30時間も留まるので、1日1回の吸入でOKなのである。
「朝」・「夕」のどのタイミングで吸入しても効果の違いはなく、
なるべく同じタイミングで1日1回吸入することが望ましい。
患者がどの時間に吸入しているか把握しておくことも大切である。



呼吸状態が悪いから
単純に吸入回数を1回から2回にすれば良いというわけではない。
各吸入剤には、適正な回数があるので把握しておく必要がある。

インタビューフォームにも下記のような記載がある
「レルベアエリプタは、喘息患者及びCOPD 患者において、1 日1 吸入で、呼吸機能改善効果を24 時間維持する長時間作用性β2 刺激薬/吸入ステロイド薬配合剤である。」

※1日2回吸入しないように!

②その他の特徴

・蓋を開ければ充てんされるので、アドエア®よりもデバイスの操作が簡単。
ただし、2回つづけて、蓋をあけると薬剤が内部に余分にたまってしまうので注意が必要。

※2回連続で充填しても、吸入出来る量は1回分となっているため安全。

※2回分充填されるわけではないが、デバイスの故障につながるので2回続けて充填はしないこと。デバイスの中で薬剤の粉がたまると横から出てきたり、カウンターが動かなったりする

・レルベア®のステロイドの成分は、アレルギー性鼻炎治療の点鼻薬としてフルチカゾン(アラミスト®)という名前で既に使用されている。
ビランテロールに関しては、新規の長時間作用型のβ2受容体刺激薬になる。

・15歳以上の成人のみ適応

・透析患者にも使える

・レルベアは添加物に乳糖(夾雑物として乳蛋白)を含むので、牛乳アレルギーの患者さんには十分な注意喚起が必要である。 乳糖不耐症の患者さんには一部のレアケースを除けばレルベア®を問題なく使用できると考えられている。

おまけ:高齢者など・・・吸入後のうがいが出来ない場合どうすればいいですか?

A: うがいが出来ない場合、「水を飲む」でもOK

以前、施設からあった質問だが、
「99歳の方にステロイドの吸入をした後に・・ とてもうがい出来ない」
と言われた。
たしかに・・・うがいという動作自体が難しいケースは少なくない。
あまりに高齢の場合などは、
「水を飲む」もしくは、「口の周りや口の中をきれいにする」
程度でも仕方ないかもしれない。

他にも、食前に吸入する対策もある。
食事で口の中を流すイメージ。

外出先でうがいが出来ないときは?

口の中で唾液を溜めて吐き出すことを数回繰り返すことでも
効果はある。

補足:うがいを行う意味

口腔カンジダや声のかれ(嗄声)といった副作用を防ぐため、
うがいは出来るのであれば
①口の中のみの「クチュクチュうがい」
②のどの方の「ガラガラうがい」
両方するのがベストだろう

おまけ:デバイスの操作方法の動画

参考資料
レルベア®添付文書、インタビューフォーム
アドエア®添付文書