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ロキサデュスタットと薬物相互作用 ~エベレンゾを正しく飲もう~

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ロキサデュスタットと薬物相互作用 について簡単に整理する。
服用間隔を空ける必要があるものを知っておく必要がある

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エベレンゾ について~特徴など~

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ロキサデュスタットと薬物相互作用

リン結合性ポリマー

リン結合性ポリマーであるセベラマー(レナジェル、フォスブロック)、ビキサロマー(キックリンカプセル)と同時に服用するとCmaxとAUCが低下することが分かっている。
透析を行っている場合、セベラマーやビキサロマーは、服用している可能性が高いのでどうしても注意する必要がある。

添付文書の記載は下記
「本剤と併用した場合、本剤の作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上間隔をあけて本剤を服用すること。」

リン吸着薬の投与の少なくとも 1 時間前又は 1 時間後に投与すると、 CmaxとAUCの低下が抑えられることがインタビューフォームにも記載されている。

※炭酸ランタン水和物(ホスレノール)の併用によって、AUCは12%低下するが、Cmaxは変わりない

※オメプラゾール、球形吸着炭(クレメジン)はロキサデュスタットに影響しない

施設によっては、透析中にエベレンゾを服用し、そのあと通常の透析の薬を服用しているところもある。
時間を離すためだが、医療スタッフの負担が増えないか心配である。

多価陽イオンを含有する経口薬剤

多価陽イオンを含有する経口薬剤(カルシウム、鉄、マグネシウム、アルミニウム等を含む製剤)も1時間空ける必要がある。多価陽イオンを含む薬剤は多いため注意が必要である。
アスパラギン酸カルシウム、クエン酸第一鉄、酸化マグネシウムなど

添付文書の記載
「本剤と併用した場合、本剤の作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上間隔をあけて本剤を服用すること。」

HMG-CoA還元酵素阻害剤

シンバスタチン、ロスバスタチン、アトルバスタチン等のスタチン系の薬剤が該当する。ちょっと上の2つとはニュアンスが違うので注意すること

添付文書とインタビューフォームの記載は下記
「HMG-CoA還元酵素阻害剤による筋障害を増強するおそれがあるため、併用する場合は、患者の状態を慎重に観察すること。」

「剤をシンバスタチン、ロスバスタチン、アトルバスタチンと併用したところ、これらの薬剤のAUCinfが上昇した。また、本剤投与2時間前、本剤投与の4又は10時間後にシンバスタチンを投与した際も曝露量が上昇した。本剤のOATP1B1/BCRP阻害作用により、これらの薬剤の血漿中濃度を上昇させる。」

→つまり、横紋筋融解症のような症状に注意を向ける必要がある

【どんな症状?】

「手足、方、腰、全身の痛み」
「手足のしびれ」
「手足に力が入らない」
「全身がだるい」
「こわばりが出る」
「尿の色が赤っぽい」
など

その他

・ロキサデュスタット及びその代謝物は、血液透析ではほとんど除去されない。

・食事の影響、食事により、Cmax が約20%低下するが、AUC の低下はわずか
→用法・用量に食事の事は明記されておらず1日3回の服用となっている

参考資料
エベレンゾ、添付文書、インタビューフォーム

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