いなかの薬剤師

~日々の学びの手助けに!なるべく簡潔にわかりやすく~

Home » 循環器 » エホニジピン (ランデル)錠の特徴について

エホニジピン (ランデル)錠の特徴について

calendar

reload

エホニジピン (ランデル)錠について簡単にまとめる。
カルシウム拮抗剤に分類される薬剤である。
腎保護作用について少し踏み込んで説明を入れている。古い薬で使っているケースも減ってるかもしれないが、知っておくと良い。

関連記事
Caチャネルサブタイプと電位性Caチャネル拮抗薬(遮断薬)について

カルシウムチャネル拮抗薬(Caチャネル阻害薬)と血管性浮腫(むくみ)について~ざっくりと~

スポンサーリンク

エホニジピン (ランデル)錠の特徴

効能・効果

「高血圧症、腎実質性高血圧症、狭心症」

※腎実質性高血圧とは、腎臓自体の疾患により腎機能が低下して高血圧となったもの

用法・用量

【高血圧症、腎実質性高血圧症】
「通常,成人にはエホニジピン塩酸塩エタノール付加物として1日20~40mgを1~2回分割経口投与する。年齢,症状に応じて適宜増減する。なお,十分な降圧効果が得られない場合でも1日最大量は60mgまでとする。」

【狭心症】
「通常,成人にはエホニジピン塩酸塩エタノール付加物として1日40mgを1回(食後)経口投与する。年齢,症状に応じて適宜増減する。」

※多くは血圧の薬として使われていると思うが、その場合は、1日1回、2回ともありえる。

作用機序・薬理作用

血管平滑筋のカルシウムチャネルと拮抗することで、末梢や冠血管を拡張して血圧を下げたり、心臓の負担を減らす作用がある。エホニジピンの特徴として、拮抗するカルシウムチャネルはT型とL型の2つがある。

一般的には、T型のカルシウムチャネルと拮抗することで心拍数の低下、脈拍数の低下、糸球体内圧を下げる。
L型のカルシウムチャネルと拮抗することで心収縮力の低下、脈拍数の増加、糸球体内圧を上げる。

【腎臓での作用】
T型は、輸入細動脈と輸出細動脈の両方に存在している。
L型は、輸入細動脈に存在している
このT型が輸出細動脈にも存在していることがポイントとなっている。
エホニジピンには、輸出細動脈を拡張する作用があるため腎保護作用があると考えられている。
エホニジピンは、腎疾患を合併する高血圧に対して抗蛋白尿作用がある

他に同様に抗蛋白尿作用があるものは、シルニジピン、ベニジピン、アゼルニジピンなどである。

※補足の説明として、輸出細動脈に存在するカルシウムチャネルは、T型とN型であるが、このどちらかに作用するようなカルシウムチャネルを拮抗薬は、上記の腎保護作用に加えて末梢での浮腫も少ないという傾向がある。

その他の特徴

・心保護作用と腎保護作用を持つ
・末梢性の浮腫がL型のみに作用するカルシウムチャネルを拮抗薬より少ない
・半減期:2時間程度
・作用時間:24時間程度
・過度の降圧が起こることがあるので休薬や減薬時は注意が必要
・妊婦に禁忌

参考資料
ランデル錠、添付文書、インタビューフォーム

folder 栄養・サプリメント

葉酸とは ?~胎児での意義も~
more...

folder 糖尿病・糖尿病治療薬

DPP-4阻害薬の特徴 について
more...

folder 脂質異常症・コレステロール

ベザフィブラートと腎機能 について(ベザトール)
more...

folder 腎臓関連

腎障害とHb の関係について
more...