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ナラティブ について~ナラティブ・ベイスド・メディスンを服薬指導に取り入れる~

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ナラティブ について簡単に整理する。
ナラティブ・ベイスド・メディスンを服薬指導に取り入れると良いだろうけれど・・・
かなり難しい・・・
少しずつでも腕を上げれたらと思う・・・

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ナラティブ について

薬剤師の卵?である薬学部の実務実習の評価項目にも登場する用語であるため、指導薬剤師は知っておくべきだろう。

ナラティブ とは?

ナラティブ(Narrative)とは、「患者の病と癒しにおける物語」らしい。
ちょっと分かりづらい・・・
人にとって病とは、人生の大きな出来事になることも多い。それは、他人には分からないような主観的な世界である。一人一人歩んできた人生も違うし、生活背景も違うからだ。
しかし、医療人として、この一人一人のストーリーというか「主観的な世界」や「生活背景」を少しでも理解することが大切である。その結果、良い医療を提供できるのでは?という考えが浸透してきている。

ナラティブ・ベイスド・メディスン

最初の書籍と言われる『Narrative Based Medicine』は、EBMの研究者である医師Trisha GreenhalghとBrian Hurwitzにより1998年に出されている。

患者のナラティブを理解しつつ、医療人として持っているEBMに基づくナラティブ(医療人側の考え)と合わせ、
より患者に有益なナラティブを新しく構築する過程をナラティブ・ベイスド・メディスン(Narrative-Based Medicine: NBM)と言う。
双方が納得していくことが大切である。

※医療人側として、どうしてもEBMを捨てることは出来ないので・・・とても重要なことである。
ポイントは、対立するのではなく、補完し合う関係を築くことである

EBM(Evidence-Based Medicine):根拠に基づく医療

ナラティブ・ベイスド・メディスンを取り入れた場合の例

患者の生活背景的に「出来ない」ことを無理やり「やらないと・・・」とか「やりなさない」とか
追い込むのではなく、生活の状況や仕事の事、家庭関係などを絡めながら「何が出来るのか?」とか「どういうことから始めることができるのか」という視点にたって「食事指導」や「運動指導」を行うと良いのではないだろうか。

薬剤師としては、「用法の選択」、「剤形の選択」、「味」など様々なことを改善しながらアドヒアランスなどを
向上させることが出来るのではないだろうか

薬学実務実習の評価項目

処方箋に基づく調剤【②処方箋と疑義照会】の項目に書かれている。
一番評価が高い第4段階なので到達できる人は少ないだろう。
かなり終わりのないテーマなので知っておいて磨きをかけることが大切だと思う。
指導薬剤師の人は、目を通しておくと良いので下記に載せておく。

【概略評価表(例示)第4段階】

「患者個々の薬物療法におけるアウトカムを患者及び医療提供者と共有し、病状の経過・生活環境・ナラティブを考慮して、患者に提供される薬物療法の妥当性・適切性を的確に判断する。薬物療法におけるアウトカムを達成するために、疑義照会を行い医師の処方行動に変容をもたらす。」

※評価には第一段階から第四段階まで設定されている。

参考資料
Greenhalgh T, Hurwitz B, eds. BMJ Books, London, 1998.

「薬局実務実習指導の手引き2018年版」に関する追補
令和3年4月日本薬剤師会 薬学教育委員会

薬学実務実習に関する連絡会議による「薬学実務実習の評価の観点について(例示)」と概略評価(例示)
文部科学省

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