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糖尿病・糖尿病治療薬

イメグリミン 錠(ツイミーグ)の特徴について~今後追記予定~

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イメグリミン 錠(ツイミーグ)の特徴について簡単に整理する。
2021年9月に発売された糖尿病治療薬であり、新規の作用機序をもつ糖尿病治療薬としては7年ぶりだった。
ツイミーグ(TWYMEEG)は、Dualを意味する「twin」と一般名の「imeglimin」から命名されている。

イメグリミン 錠(ツイミーグ)の特徴

・イメグリミン(ツイミーグ)は、ミトコンドリアの機能を改善し、膵β細胞を保護することで効果を発揮する。
・グルコース濃度依存的なインスリン分泌促進+肝臓、骨格筋での糖代謝改善

効能・効果

「2型糖尿病」

※禁忌ではないが、eGFRが45mL/min/1.73m2未満の人には、投与は推奨されていないので注意

添付文書の記載
「腎機能障害のある患者では、腎機能障害の程度に応じて腎臓からの排泄が遅延し、本剤の血中濃度が上昇する。中等度又は重度(eGFRが45mL/min/1.73m2未満)の腎機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施しておらず、投与は推奨されない。」

用法・用量

「通常、成人にはイメグリミン塩酸塩として1回1000mgを1日2回朝、夕に経口投与する。」

薬理作用・作用機序

2型糖尿病治療薬は「インスリン分泌能低下」と「インスリン抵抗性の増大」の2つが関わっている。イメグリミン(ツイミーグ)は、その両方をターゲットとして作用するタイプの薬剤である。

作用機序の詳細は、少し分かりにくいが大きく2つに分けて整理する。

①【グルコース濃度依存的なインスリン分泌促進作用】
ミトコンドリアへの作用を介してグルコース濃度依存的にインスリン分泌を促す。

「NAMPT(NAD合成系酵素)遺伝子発現増加による膵臓β細胞におけるNAD+増加作用」/「 ミトコンドリア呼吸鎖複合体Ⅰの競合阻害による活性酸素の産生抑制 」
※膵臓β細胞のNAD+の量が減少するとインスリンの分泌低下を引き起こすことが分かっている



膵臓での細胞内カルシウムイオンの増加、膵臓β細胞の保護



グルコース濃度依存的なインスリン分泌促進

※①の作用は、メトホルミンにはない。結果として、イメグリミンとメトホルミンの併用が認められている。

②【糖代謝の改善】
インスリンの標的臓器である肝臓や骨格筋での「糖新抑制」や「糖の取り込み能の改善」により血糖降下作用を起こす

「 ミトコンドリア呼吸鎖複合体Ⅰの競合阻害による活性酸素の産生抑制 」



肝臓での過剰な糖新生の抑制、骨格筋での糖取り込み能の改善
※膵外作用



インスリンの感受性を改善



インスリンが効きやすい状態となる

※インスリン抵抗性の亢進の要因の1つとしてミトコンドリア機能異常が知られている
※過剰な活性酸素は、ミトコンドリア機能障害を起こすため、活性酸素の産生を抑制することに意味がある
※活性酸素産生低下作用は、メトホルミンの作用と被る部分ではある。

副作用

・消化器症状(悪心、下痢、便秘)→1~5%未満
・低血糖(6.7%)

※低血糖の頻度が意外と高いので注意
※メトホルミンとの併用は、消化器症状の副作用に注意する。併用初期に多い

添付文書の記載
「本剤とビグアナイド系薬剤は作用機序の一部が共通している可能性があること、また、両剤を併用した場合、他の糖尿病用薬との併用療法と比較して消化器症状が多く認められたことから、併用薬剤の選択の際には留意すること。」

その他の特徴

・第一選択薬として使うことが出来る
・DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬との併用OK
・メトホルミンとの併用OK(一部薬理作用被るが保険的には問題ない)
・効果の程度は、DPP-4阻害薬と同程度
・糖尿病治療薬の中でDPP-4との併用でHbA1cの改善効果が高い。
・3か月服用して効果がない場合は、別の治療法に切り替えることを考慮する必要がある
・妊娠している人は、イミグリミンを使用せず、インスリン製剤を使用すること
・メトホルミンの禁忌にあるような「心血管系、肺機能に高度の障害(ショック、心不全、心筋梗塞、肺塞栓等)のある患者及びその他の低酸素血症を伴いやすい状態にある患者」は、イミグリミンにはないため、心臓が悪い人にも使いやすい。
・つぶし、粉砕OK
・簡易懸濁法 OK

参考資料
ツイミーグ®添付文書、インタビューフォーム
メーカー問い合わせ