薬局の窓口にて「先発品と違う!」と言われがちな外用剤。 
中でも今回はヘパリン類似物質含有外用剤(ヒルドイド®)について整理する。
先発品と後発品(ジェネリック)はそもそも主成分は同じ。
なぜ?違いが出るのか・・・
ポイント:1つの理由として添加剤が違う
添加剤に着目してみる。
製品の具体例は、最新版を添付文書で必ず確認をしてください
先発品と後発品の違いとして
今回取り上げるのは以下の3つ
・チモール
・スクワラン
・サラシミツロウ
①チモール
以前は先発品のヒルドイド®にも入っていた。
これが添加されていると特有の「におい」があるため
使用する立場としては、入っていない方が臭くない。 
一部の後発品では添加されているものがある。
例:チモールを含む製品
ヘパリン類似物質クリーム/ローション0.3%「ラクール」
ヘパリン類似物質クリーム0.3%「アメル」 
ヘパリン類似物質クリーム0.3%「SN」
②スクワラン
スクワランは油脂性基剤なので入っているほうが、「保湿効果」は高くなる。
スクワラン自体の刺激性は少ないが、ニキビ肌には入ってない方がいいらしい。
(佐藤製薬の説明) 
入っているメリットと入っていないメリットがあるため
知っておくと良い。
例:スクワランを含む製品
ヒルドイドソフト軟膏/ローション0.3%
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「アメル」
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「テイコク」
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「日医工」
ヘパリン類似物質油性クリーム/ローション0.3%「ニットー」
ヘパリン類似物質油性クリーム/ローション0.3%「ニプロ」
ヘパリン類似物質ローション/クリーム0.3%「ラクール」
例:スクワランを含まない製品
ビーソフテンクリーム/ローション/ゲル0.3%
ヒルドイドクリーム/ゲル0.3%
ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%「サトウ」
③サラシミツロウ
室温保存の条件下においての「安定性」の向上を図る目的で配合されている。
また、製剤としてより皮膚への「固着性」と「被覆性」を高めている。
つまり、先発品であるヒルドイド®にサラシミツロウが入っているため、
入っていない後発品を選ぶと使用感が変わってくる可能性があるのだ。
サラシミツロウを含まない製品は多い。
例:サラシミツロウを含むもの
ヒルドイドソフト軟膏0.3% 
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「アメル」
ヘパリン類似物質油性クリーム/ローション0.3%「ニットー」
ヘパリン類似物質油性クリーム/ローション0.3%「ニプロ」
ジェネリックやドラッグストアのOTCでヘパリン類似物質含有外用剤を選ぶ際は
参考にしてみてはどうだろうか
おまけ:関連動画
参考資料:
マルホ株式会社製剤説明
持田製薬勉強会資料
佐藤製薬勉強会資料 
各製品の添付文書
 
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