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ラメルテオン (ロゼレム®)は食後ではダメなのか?

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ラメルテオン (ロゼレム)の「空腹時」に服用する必要性を理解する。
時々、あまり大きな声では言えないが、施設などで「寝る前」に服用すべき薬を
「夕食後」に服用させているところも少なくない。
本当に止めていただきたいのだが、
ラメルテオンにも「空腹時」服用の理由がある。

おまけ:睡眠時無呼吸症候群の人に使いやすい

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①ラメルテオン の用法用量

「通常、成人にはラメルテオンとして1回8mgを就寝前に経口投与する」

当たり前だが、眠剤なので「就寝前」の服用になっている。

補足:
即効性を求める薬ではなく、12週間正しく服用することで
覚醒状態から睡眠状態に入るまでの
時間短縮効果が最も高くなるらしい。

用法及び用量に関連する使用上の注意

「本剤は、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときには服用させないこと。」

「本剤は食事と同時又は食直後の服用は避けること。食後投与では、空腹時投与に比べ本剤の血中濃度が低下することがある」

色々書かれているが、添付文書上に何回も「寝る前」というニュアンスが
記載されている。

②食後がダメな理由

ざっくり言うと「食後」に服用することで

全体的に・・・体に入る量が2割くらい減り、効き始める時間も遅れる。
→寝付きが悪いのであればとても良くない
→夜食なんかも服用前にオススメできない

詳細

インタビューフォームにおける食事の影響の項目では
下記のような記載がある。

「健康成人男子18 例(年齢: 20 ~ 33 歳)にラメルテオン8mg をクロスオーバー法で空腹 時又は食後に単回経口投与したときの未変化体及び代謝物M−Ⅱの血清中濃度は下記の とおりであった。 食後投与では空腹時投与に比べ未変化体のCmax は16 %低下した。また、M −ⅡのCmax は26 %低下、Tmax は1 時間の延長がみられた。」

→たしかにCmaxの低下とTmaxの延長が見られる。

補足

睡眠障害の対応と治療ガイドラインでは、
「入眠時に胃腸が活発に活動していると睡眠が障害されるので、
夕食は入眠の3時間以上前」がよいと記載されている。

③おまけ

今回のテーマとは関係ないが、
ラメルテオンは、呼吸抑制が少ないため慢性閉塞性肺疾患(COPD)
の人や睡眠時無呼吸症候群の人に使いやすい。
睡眠時無呼吸症候群に対しては
睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドラインでも
勧められている。

 参考資料
ロゼレム®添付文書、インタビューフォーム
睡眠障害の対応と治療ガイドライン
睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン

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