レムナント様リポ蛋白コレステロール (RLP)について簡単に整理する。
まとまりが悪いので今後修正致します
①レムナント様リポ蛋白コレステロール とは?
色々な表現があるので・・・まとまっていないが整理
・レムナントは「残り物」を意味する
・VLDLやカイロミクロン(CM)などのリポ蛋白が
リポ蛋白リパーゼによって分解されて生じる中間産物の総称
・食事由来のカイロミクロンや肝臓より分泌される
超低比重リポ蛋白質(VLDL)が加水分解され、
粒子の小さくなったリポ蛋白質のこと
・血中TG-richリポ蛋白が代謝の過程で何らかの障害を受け速やかに代謝されず、
血中に長時間うっ滞されるリポ蛋白の総称
※RLPは健康な人は、すぐに代謝されて肝臓に取り込まれるが
メタボリックシンドロームの人は長く血液に留まり
、食後の高脂血症の原因となる。
②特徴
悪玉コレステロールは酸化変性してから
マクロファージ(白血球の1種)に取り込まれるのに対し
RLPは、変性なしでマクロファージに取り込まれる。
(酸化を受けなくてもマクロファージに取り込まる)
↓
マクロファージを泡沫化させて動脈硬化を進展させてしまう
(泡沫化細胞を形成しやすい)
※中性脂肪(TG)が高い人で増加すると言われている
※中性脂肪(TG)が高く、善玉コレステロール(HDL)が低い人に多い傾向
※日本人の心筋梗塞発症後の患者において レムナント高値患者は、
冠動脈疾患の再発率が高いことが分かってきている
③RLPの基準値
基準値 7.5mg/dL以下
補足
「糖尿病」、「冠動脈疾患」等の動脈硬化高リスク症例においては、
空腹時5.2mg/dL以上をハイリスクとする。
※RLP検査はおおよそのレムナントリポ蛋白の量を測ることができる
3ヶ月に1回が保険適応
※RLPコレステロールは外因性レムナントを含むため空腹時と食後の値に差がある。
外因性→食事由来や小腸由来
※RLPコレステロールは健常者では食後3-4時間で最高となる
④RLPを低下させる薬
フィブラート系、
スタチン系(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、
イコサペント酸エチル(EPA)、
エゼチミブ(ゼチーア®)
ナイアシン(ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で水溶性ビタミン)、
シロスタゾール(プレタール®)などが知られている
参考資料
メタボリック・シンドロームの診断指標としての
レムナント様リポ蛋白(RLP)コレステロール
モダンメディア52巻6号2006 櫻林 郁之介 他
レムナントリポ蛋白とnon‐HDLコレステロール
心臓VOl.43,No4.2011 p458‐p464 藤岡由夫