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高血圧の禁忌がある薬剤について整理する(追記予定)

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高血圧の禁忌がある薬剤について整理する(追記予定)

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①一部のNSAIDs

エトドラク(ハイペン®)

禁忌:重篤な高血圧症のある患者

→明確な基準値、数値は設定されていない
厳密なコントロールが必要な人とのこと(メーカー返答)

プラノプロフェン(ニフラン®)

禁忌:重篤な高血圧症の患者

→同じく数値の目安はない

他にもメフェナム酸(ポンタール®)、ジクロフェナク(ボルタレン®)、
インドメタシン(インテバン®)、イブプロフェン(ブルフェン®)など

禁忌でないものの例:ロキソプロフェン(ロキソニン®)

機序

プロスタグランジン生合成阻害により、水及びナトリウム貯留で浮腫
血圧上昇があらわれることがある。
また、アンジオテンシンⅡの血管収縮作用があり心機能不全に悪影響を与える可能性がある。

補足

そもそもNSAIDSになぜ禁忌となっているのか?
昭和61年NSAIDs安全性の見直しがあった。そして、
1996年の使用上の注意改訂があったため基準がなく主治医の判断としている。
とのこと(田辺三菱返答)

なんとも現場では判断がしにくい感じ・・・

②ワーファリン®

禁忌項目での記載

「出血する可能性のある患者(内臓腫瘍、消化管の憩室炎、 大腸炎、亜急性細菌性心内膜炎、重症高血圧症、重症糖尿病の患者等)[出血している患者同様に血管や内臓等の 障害箇所に出血が起こることがある。]」

→よく見ると「重症高血圧症」の記載が・・・
さっそくメーカーに問い合わせ

基準

日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」上
III度高血圧を参照すると

「診察室:収縮期血圧180以上、拡張期血圧110以上」
「家庭内:収縮期血圧160以上、拡張期血圧100以上」

→脳出血を起こしやすい

通常、血圧の薬でコントロール出来ていればOKとのこと
 しかし、医師の判断もあるので状態によって出血リスクがあれば禁忌

おまけ:禁忌の「重症糖尿病」について

血糖値、HbA1c目安なし
出血可能性があるから記載されているとのこと

③トリプタン系薬剤

禁忌項目の記載

コントロールされていない高血圧

機序

トリプタン系片頭痛治療剤に共通の注意事項である。

「 コントロールされている高血圧症患者においては、
一過性の血圧上昇及び末梢血管抵抗の上昇がみられたとの報告があるので、慎重に投与すること。」

「血管収縮作用を有するため、降圧剤にてコントロールされていない高血圧症の患者では一過性の血圧上昇を引き起こすことがあるので、コントロールされていない高血圧症の患者に 対しては禁忌とされている。」

→明確な基準はないので薬局では対応しにくい
ただ、日頃血圧がコントロールされているか安定しているか確認することは
大切だろう 

薬剤例

スマトリプタン(イミグラン®)
ゾルミトリプタン(ゾーミッグ®)
リザトリプタン(マクサルト®)
エレトリプタン(レルパックス®)
ナラトリプタン(アマージ®)

④その他

エルゴタミン(クリアミン®)→コントロール不十分な高血圧に禁忌
エチレフリン(エホチール®)、アメジニウム(リズミック®)→高血圧に禁忌
※ミドドリン(メトリジン®)には禁忌の項目に高血圧の記載はない。

参考資料
各薬剤の添付文書、インタビューフォーム、メーカー問い合わせ
日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」

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