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勃起障害(ED)と生活習慣病~食事の影響も併せて各製品の違いをざっくりと~

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勃起障害(ED)と生活習慣病~食事の影響も併せて各製品の違いをざっくりと~

勃起障害(Erectile Dysfunction)
現在、中等度と重度の患者さんは1300万人
40歳代では5人に1人
50歳代では2.5人に1人 と言われている
とても多い!
EDは、「動脈硬化」や「生活習慣病」の初期症状でもあるので注意

また、ED治療薬のどれがよいのか?
ライフスタイルによっても変わるので参考にしてほしい

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①よく勘違いされていること

「全く勃起しない状態」ではなく、
「勃起の発現あるいは維持ができないために満足な性交ができない状態」である。

つまり、以前より(若い頃より)満足な性交ができない人は
すべてEDである。(持続力や硬さ)

②原因

主に2つの原因がある。
心因性ED(若い人とか・・ストレスなど)
器質性ED(今回はこっち)

どんな病気を持っていたらなりやすい?

糖尿病(耐糖能異常)
肥満
高血圧
脂質異常症 
など

「動脈硬化」の危険因子である

「狭心症」、「動脈硬化」、「心筋梗塞」のリスク

EDは海綿体動脈の「動脈硬化」が原因の場合
血液が陰茎に十分に送り込めなくなり
勃起障害が起こる。

※海綿体動脈(1mm程度で細い)

「細い」ため他の血管よりも先に障害が起きうる

つまり、EDは・・・
「動脈硬化」や「生活習慣病」の初期症状として考えられる。
早朝の元気がないなど・・・

ED治療薬の服薬指導のときに薬の説明だけでなく、
胸の不調(不快感)や健康診断受けているかなど確認するのもいいのでは
ないだろうか

③勃起障害(ED)治療薬と食事の影響

勃起障害治療薬と食事の関係は非常に大切
効果に大きく関係してくるため服薬指導のときに特に大事

注意点:催淫剤や性欲増進ではなく、
勃起に必要な血管を拡げて機能を改善する。
※性欲が単純に低下した人では意味がない

種類と持続時間

・クエン酸シルデナフィル(バイアグラ®)4-5時間
・塩酸バルデナフィル(レビトラ®)7~8時間
・タダラフィル(シアリス®)36時間

→時間だけならシアリス®が長い

食事の影響

・クエン酸シルデナフィル(バイアグラ®)

空腹時服用が必要な薬剤である。
Tmaxを見ると・・・
空腹時 1.2時間
食後 3時間
(効くまでの時間が長くなる)

食後投与によりCmax及びAUCは空腹時に比べて
それぞれ42%及び14%有意に減少した。

つまり、効くまでの時間が2-3倍遅くなるし 効果も落ちてしまう。

・塩酸バルデナフィル(レビトラ®)

影響は受けにくいが、空腹時の方がいい。
総エネルギーに占める脂肪成分が30%なら問題ない
脂肪成分が50%以上の高脂肪食の後に服用すると減弱するとのこと

※上記2つ(バイアグラ®、レビトラ®)は、
服用後約1時間で効果があると言われている。

→食事の30分ぐらい前に服用するのが良い

→服薬指導のときに「あんまり効果がない」と患者から言われたら

「食事が原因かも」と考える必要がある。
正しい情報を伝えることが大切だろう。

・タダラフィル(シアリス®)
食事の影響はない
瞬発的な効果はバイアグラ®には劣るようだが、
食事の影響がないことを考えるとメリットはある。

補足

※どれも適度な量であればアルコールは問題ない
※副作用はシアリス®が一番少ないが、
バイアグラ®の「ほてり感」が効いていると実感する人もいる。
ED治療はメンタルも大切なので影響は大きい可能性
※効果発現が一番速いのはレビトラ®

参考資料
credential No20 May 2010 p14
ファイザー勉強会資料
各製剤添付文書、インタビューフォーム