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アズノール®うがい液と含嗽用ハチアズレ®について~違いや「がん患者」での使われ方~

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アズノール®うがい液と含嗽用ハチアズレ®について~違いや「がん患者」での使われ方~

以前、アズノール®うがいについては、「抗菌作用がない」うがい液として紹介している。下記のリンクより確認
うがい薬(イソジン®、ネオステリングリーン®、アズノール®)の使い分けについて~違いと特徴~

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①アズノール®うがい液と含嗽用ハチアズレ®の違い

ハチアズレ®のインタビューフォームの最初に分かりやすい解説がある

「キク科カミツレは、古くからヨーロッパ南部及び東部においてこの花を浸剤、煎剤として、各種の炎症性疾患、外用、特に浴湯料として賞用されてきた。 」

「アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン)はアズレンの一種グアイアズレンを水溶性としたもので、粘膜部位の炎症あるいは、炎症性潰瘍に直接作用し治癒せしめるため、口腔内、咽頭部、胃・十二指腸部における各種炎症疾患に広く用いられている。」

アズノール®うがい液

・消炎作用があり、粘膜上皮の形成を促進する。
・口内炎に有効である。
・水溶液(1→200)のpHは6.0~9.0である。
・ハチアズレ®と違うところは液体で、水で薄めるタイプの薬剤
溶かしやすさはこちらの方があると思う。

用法
「アズレンスルホン酸ナトリウム水和物として、1回4~6mg(1回押し切り分、又は5~7滴)を、適量(約100mL)の水 又は微温湯に溶解し、1日数回含嗽する。なお、年齢、症状 により適宜増減する。」

含嗽用ハチアズレ®

重曹を含むことが大きな違いである。
うがいをしてみると分かるが「スッキリ」している
・重曹を含むため洗浄作用がある。
・弱アルカリ性 →7.9〜8.6(本剤1.0gを水100mLに溶かした液)
・唾液の緩衝作用の低下を補う
・重曹が粘液の溶解することですっきり感がある

用法
「通常1回1包(2g)を、適量(約100mL)の水又は微温湯に溶解し、 1 日数回含嗽する。 なお、年齢、症状により適宜増減する」

補足

2つを水に溶かしたpHはほとんど変わらない印象。
使用感はかなり違う。
ハチアズレ®は個人的に微温湯の方が優しい感じになる。

②がん患者への使われ方

がん患者は、さまざまな理由で口腔内が乾燥してしまう。
「口の中が痛い」とか「ものが食べれない」など色々なトラブルが発生する。

そこで、アズレン系のうがい液が、様々病院などで、がん患者に対する保湿含嗽剤として使われる。
アズノール®うがい液か含嗽用ハチアズレ®と保湿作用のあるグリセリンを合わせる処方がある。
含嗽が難しい人は、これを浸したスポンジブラシなどで口唇や口腔内を湿潤させる。

作り方の例

ハチアズレ®5包+グリセリン60ml+水500ml
国立がん研究センターや県立静岡がんセンターでは
冷蔵庫保存で7日間以内の使用。

参考資料
アズノール®うがい液 添付文書
含嗽用ハチアズレ®、添付文書、インタビューフォーム

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