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アルコールとエネルギー(カロリー)について~コレステロール、低血糖など~

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アルコールとエネルギー(カロリー)について~コレステロール、低血糖など~

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①アルコール(お酒)とカロリー

アルコールは エチルアルコール(エタノール)のことを指し、
1g当たり7.1キロカロリーを生じる。
アルコールの量は濃度によって変わる。
実際、ビールなどで表示されているエネルギーは、
糖質や脂質を含むのでアルコールだけのエネルギーではない。

アルコール自体のエネルギーは体内に蓄えることが出来ないため
エンプティカロリーと言われることもある。

体に蓄える代わりに、熱となり、酸素消費量が増えて、
エネルギーが消費される。(蓄積せずにすぐに熱源になる)
表示されているカロリーほど体で使われていないのだ。

※アルコール自体で太るということは正しくない

②アルコールとコレステロール

お酒を飲み過ぎると肥満になりやすいのは、アルコール代謝の過程で体に脂肪がついちゃうからである。
逆に、お酒を控えるだけで体重が減る人がいるのは、飲酒のために増えていた肝臓での中性脂肪の合成量が減少するためである。
その結果、脂肪細胞へ運ばれる中性脂肪が減る。
→体重が減少する。

中性脂肪

アルコールは、肝臓で分解されるが、その過程で「中性脂肪」の合成が促される

中性脂肪(TG:リグリセリド)は、アルコール摂取量に比例して増加する。
過度のアルコール摂取

脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出を促進

また、肝臓のアルコール代謝が亢進

そのため、酸化されない脂肪酸が増加

肝細胞内での脂肪酸からのトリグリセリドの過剰合成が起こる

その一部は肝臓外へ分泌されて高TG血症の原因となる。
また、肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因にもなる。

※TG1000mg/dlを超える場合は、動脈硬化や膵炎などに注意。

HDL-コレステロール

「酒は百薬の長」はこれが原因!?

基本的に、
HDLコレステロールはアルコール摂取量の増加に比例して増加。
HDLの合成・分泌の亢進、HDLの異化(分解)の低下するためである

適量の飲酒であれば、血圧を上げずにHDLコレステロールを増やすので
「脳血管障害」・「虚血性心疾患」の発生率を低下させる報告がある

しかし・・・

アルコール依存症や毎日の飲酒量が多い人は、
血圧の上昇が起こってしまう。
酒の肴のため、高カロリー摂取になってしまうと、脂質異常症なども引き起こすため生活習慣病の原因となる

おまけ:アルコールと低血糖

蒸留酒を飲むとなぜアルコール性低血糖が生じるのか?

糖尿病の人で、インスリンや血糖降下薬で治療をしている場合注意である。
食事を十分に摂取していないと、低血糖が起こってしまうことがある。
また、アルコール摂取により肝臓からのブドウ糖の放出が抑えられてしまう。

※食事量の低下のため肝臓のグリコーゲンが減少する。
加えて、アルコールの代謝にともなう代謝経路の変化により
糖新生(グリコーゲン以外からの糖産生)が抑制されるためである。