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栄養・サプリメント

亜鉛(Zn)について~亜鉛不足、摂るべき量、食べ物等~

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①亜鉛とは?

金属元素であるが人の栄養維持などに必須の物質である。
医療や介護的には褥瘡の管理にも大切な栄養素である。
タンパク質の合成、上皮形成に関与している
そのため、亜鉛が不足すると褥瘡の治りが悪かったりする。
寝たきりの高齢者などは注意する。

②亜鉛不足

不足すると何が起こる?

味覚障害、成長障害、免疫力低下、傷が治りくいなどの症状が出る。
脱毛も最近注目されている。

日本臨床栄養学会では下記のように示している
「皮膚炎、口内炎、脱毛症、褥瘡、食欲低下、発育障害(小児で体重増加不良、低身長)、性腺機能不全、易感染性、味覚障害、貧血、不妊症」
亜鉛欠乏症の診療指針(2018)より

日本臨床栄養学会が2018年に作成した亜鉛欠乏症の診療指針

③摂るべき量は?

日本人食事摂取基準

日本人食事摂取基準2015によると
1日の摂取の推奨量は18~69歳の男性で10㎎、70歳以上の男性で9㎎、18~69歳の女性で8㎎、70歳以上女性で7㎎となっている。
妊婦、授乳婦では付加量が設定されている。
妊婦で+2mg、授乳婦で+3mgである。

※推奨量:ほとんどの人が必要量を満たす量

※参考:耐用上限量は
男性は年齢により、40mg~45mg、女性で35mgである。

過剰症がずっと続くと、銅や鉄の吸収阻害が起こることがある。
そのため、貧血、神経障害、下痢、HDLコレステロール低下などが知られている。

栄養機能食品としての表示

栄養機能食品は、表示が決まっているので参考までに載せる

【1日当たりの摂取目安量に含まれる成分量】
上限量:15mg
下限量:2.1mg

【栄養機能表示】
「亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です」
「亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」
「亜鉛は、タンパク質、核酸の代謝に関与して健康の維持に役立つ栄養素です」

【注意喚起表示】
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。亜鉛の摂りすぎは、銅の吸収を阻害する恐れがありますので、過剰摂取にならないように注意してくださ。1日の摂取目安量を守ってください。乳幼児、小児は本品の摂取を避けてください

※医薬品ではないのでマイルドな表示となっている
※Dear-Naturaの亜鉛サプリには亜鉛14mgとセレン、銅が入っている。

③亜鉛を多く含む食べ物

肉、魚介、種実、穀類などに多く含まれている
具体的には、そば、カニ、牡蠣(カキ)、卵、牛肩ロース

参考資料
亜鉛欠乏症の診療指針(2018)日本臨床栄養学会
日本人食事摂取基準2015
Dear-Natura亜鉛サプリの表示