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呼気NO濃度(fractional exhaled NO: FeNO)~追記予定~

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呼気NO濃度(fractional exhaled NO: FeNO)~追記予定~

呼気NO濃度(fractional exhaled NO: FeNO)は、
2013年に保険適応となっている検査項目である。検査として非侵襲的なことが有用なところの一つである。
吐く息(呼気)中に含まれるFeNOは気道上皮細胞や炎症細胞由来と考えられているため、健康な人息にもFeNOは含まれる。
喘息患者などで数値が高くなることが分かっている。
好酸球性炎症をFeNO値は反映する。

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①臨床的意義

閉塞性障害、気道の過敏症などでも高くなることが分かっている。
気道炎症のモニタリングにも使われる。

・喘息患者の人で、ステロイドの吸入をしていて無症状であったとする。その場合、FeNO値が低ければステロイドの減量を考える際の目安になる。

・喘息の人は、FeNOは高値を示し、COPDの場合は、高値を示さない。
つまり、COPDの人でFeNOが高くなっているときは、
喘息とCOPDを合併する病態をAsthma COPD Overlap(ACO)疑うことが出来る。

②カットオフ値

喘息、ACOの診断手順の中では、35ppbがカットオフ値となっている。

③影響を受ける因子

FeNOの数値に影響を与える因子を下記に参考として示す。

・ステロイド薬の使用→減少
・アトピー→増加
・花粉症などの鼻炎→増加
・喫煙(タバコ)→増加

参考資料
M Ichinose, T Takahashi, H Sugiura et al :
Baseline airway hyperresponsiveness and its reversible component: role of airway inflammation and airway calibre
European Respiratory Journal 2000 15: 248-253

Dweik RA, Boggs PB, Erzurum SC, et al.: An official ATS clinical practice guideline: interpretation of exhaled nitric oxide levels (FENO) for clinical applications. Am J Respir Crit Care Med 184: 602-615, 2011

杉浦 久敏 気管支喘息におけるFeNO測定の意義 
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌,2019 年 28 巻 1 号 p. 66-71

喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap:ACO)
診断と治療の手引き2018

日本呼吸器学会喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPDオーバーラップ:ACO)診断と治療の手引き作成委員会:喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap ; ACO)
診断と治療の手引き2018.メディカルレビュー社,東京,2017.