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胃瘻などのチューブ投与における「重質酸化マグネシウム」と「酸化マグネシウム錠」の違い

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胃瘻などのチューブ投与における「重質酸化マグネシウム」と「酸化マグネシウム錠」の違い

薬局で患者の嚥下状態は確認しているだろうか。
結構大切なことだと個人的には思っている。
例えば、飲み込みが上手く出来ず、嚥下困難だとして・・・
口から?チューブ?胃瘻?
散剤(粉砕)のまま?トロミを付けてる?簡易懸濁行っている?
など色々が確認すべきことがある。
今回は、もしもそういった患者でチューブの人の場合・・・
重質酸化マグネシウムだとトラブルになりうる話を簡単にまとめる。
一言でいうと・・・チューブだったらマグミット®錠を溶かした方が良い。
手技者にとって負担が少ないし、チューブの閉塞が起こらない。
だから重質酸化マグネシウムからマグミット®錠への変更を検討してみてほしい。

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胃瘻などのチューブ投与における「重質酸化マグネシウム」と「酸化マグネシウム錠」の違い

重質酸化マグネシウム(細粒)

メーカーにもよるが、重質酸化マグネシウムは基本的に詰まりやすい。
一気に流すとチューブの端に細粒が集まってしまうのだ。
※注入器を振りながらゆっくり入れれば詰まらないらしい。
(恥ずかしながら私は、面倒くらいことが苦手なので実践したことはない・・・)

酸化マグネシウム錠

酸化マグネシウム錠は重質酸化マグネシウムより粒子径が小さいため、重質酸化マグネシウムのようなチューブの閉塞は起こらない。
細かい話が苦手なので、「約」で申し訳ないが、

・重質酸化マグネシウムの粒子径は150μm程度
・酸化マグネシウム錠(マグミット®)の粒子径は56μm程度

粒子径に結構な違いがあることが分かるだろうか。
マグミット®錠は粒子径が小さいため懸濁されやすい。
懸濁されるスピードも速く非常に使いやすい。

おまけ:マグミット®錠の簡易懸濁の様子

補足:酸化マグネシウムと他剤の配合変化の注意

酸化マグネシウムはマグネシウムを含むため、溶かした液のpHが塩基性である。たいだいpH10から11を示す。
その塩基性のせいで配合変化を起こしやすいので
簡易懸濁する場合などは単剤で行うことが大切である。

例としては、レボドパ製剤が有名である。
レボドパが酸化されると褐色になるため着色してしまう。
※レボドパの含量も低下することが分かっている
※この着色は、重質酸化マグネシウム(散)とメネシット®、マドパー®などを一包化した際にも時間が経つと起こる。

参考資料
酸化マグネシウム「ケンエー」インタビューフォーム
マグミット®錠、添付文書、インタビューフォーム
メーカー問い合わせ