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拡張期血圧 の意味について考える~下の血圧・高い人・低い人~

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拡張期血圧の意味について考えてみる。
薬局業務をしていて収縮期血圧は分かりやすいが、
何となく 拡張期血圧 が高いとか低いとか
何がいけないのかイメージしづらいと個人的には思う。
歴史的背景的に拡張期血圧より収縮期血圧の方が臨床上の意義が多いことは分かるが・・・
何かの手助けになればと思い簡単に整理する。

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拡張期血圧 の意味について考える

事実として、収縮期血圧と拡張期血圧の両方が高いと心血管病のリスクが高くなる。1990年くらいまでは、どちらかというと・・・
拡張期血圧の上昇で血管病のリスクは上がると考えられた。
時代とともに収縮期血圧の方が注目されるようになってきている。
収縮期血圧の方が拡張期血圧より高齢者での脳卒中のリスクに関係していることが分かっている。

拡張期血圧の高い人ってどんな人?

高齢者というよりは、若い人(中年くらいまで)で拡張期血圧は高い。
若年層は、心臓病のリスク自体が低いので
拡張期血圧が高いというだけで色々判断するのは難しい。
若い人で拡張期血圧が90mmHgくらいでもイベントが多いわけではないので薬が出ないことも多い。

拡張期血圧が下がる理由

一定数、拡張期血圧が低い人がいる。
例えば、収縮期血圧が普通で拡張期血圧が低い人・・・
拡張期血圧というのは、冠動脈に血流が流れる時である。

拡張期血圧が低いことが原因で、「狭心症の症状」を訴える人がいる。
(心臓が膨らむ際、冠動脈に血液が流れるので自覚症状として出るらしい)

拡張期血圧が低いということは、動脈硬化が進んでいる可能性があるのだ。
年齢とと共に動脈硬化が起こってくる。
そのため血管の平滑筋の弾力性が減るため血圧が下がってしまうのだ。

血管が硬くなることは、「脳梗塞」や「心筋梗塞」を引き起こす危険因子だと言われている。場合によっては、超音波検査やエコーで診てもらうよう受診を勧めてもいいかもしれない。

最近では、薬局業務でも効果を確認したり、副作用の有無をチェックする必要がある。そのため、拡張期血圧が低い時は、もしかしたら血管が硬くなってないかな?と意識したり、情報として確認しておいてはどうだろう。

※現在、拡張期血圧が低いことだけに注目して
何かのリスクが上がるという確実なデータはない。
拡張期血圧が下がって、収縮期血圧が上がっているのであれば
収縮期血圧の方の治療が優先される。

拡張期血圧 が高い場合とは?

収縮期血圧と拡張期血圧の差が少なく、
拡張期血圧が100mmHgを越えてしまう場合は
・収縮性心内膜炎
・大動脈弁の狭窄
などの大きな病気が潜んでいる可能性がある。

通常は、高齢になると拡張期血圧が下がってきて、収縮期血圧が上がってくる。
しかし、拡張期血圧が下がってこない場合・・・
何かが潜んでいる可能性がある。
例えば、血管抵抗性が上昇しているとか・・・
レニン・アンジオテンシン系の亢進や腎血管性高血圧などが考えられる。