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痛み・鎮痛剤

SG配合顆粒 の特徴について

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SG配合顆粒 の特徴について整理する。
以前、販売されていたセデスGの替わりの薬剤である。
セデスGは、2001年に製造中止になっている。
セデスGに配合されいたフェナセチンによる腎障害の懸念から
フェナセチンをアセトアミノフェンに替えたSG配合顆粒が発売された。
ちなみに、ドラッグストアで売られているセデスとセデスGは別物である。

SG配合顆粒 の特徴

配合されている成分

【イソプロピルアンチピリン】
知っている人もいるかもしれないが、
ピリン系の切れ味のよい解熱・鎮痛成分である

【アセトアミノフェン】
解熱・鎮痛作用がある。肝機能が悪い人には注意

【アリルイソプロピルアセチル尿素】
痛みに伴う不安,不快感,恐怖心等の疼痛反応を取り除くことで
痛いを緩和するとともに、鎮痛成分の作用を増強する。

【無水カフェイン】
不快感や痛みの反応を和らげる。中枢興奮作用がある。
また、血管性頭痛に対しては脳血管を収縮して鎮痛作用を示す。
※頭痛に対して使われる場合は、意外とカフェインが重要だと思われる。

警告

「本剤中のアセトアミノフェンにより重篤な肝障害が発現するおそれがあるので注意すること」

「本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)との併用により,アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれがあることから,これらの薬剤との併用を避けること」

※SG配合顆粒1gには、アセトアミノフェンが250mg含まれるので確かに注意が必要である。1日4gまで服用可能なので・・・
最大アセトアミノフェンが1000mg/日となる。
他にカロナール®や市販の頭痛や解熱鎮痛薬などを服用した場合は、量が多くなるので注意すること。

禁忌

「本剤,ピラゾロン系薬剤(スルピリン等)又はアミノフェノール系薬剤(アセトアミノフェン等)に対し過敏症の既往歴のある患者」

「アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者」

「重篤な肝障害のある患者」

※所謂、ピリン系を含むので・・・
ピリン系に対するアレルギーがある人は服用することが出来ないの注意すること

効能・効果

「感冒の解熱」、「耳痛」、「咽喉痛」「月経痛」「頭痛」「歯痛」
「症候性神経痛」「外傷痛」

※個人的には、「頭痛時」で処方されるのを目にすることが多い。
※緊張性頭痛に使われる

用法・用量

「通常,成人 1回1g(分包品1包)を1日3~4回経口投与する。頓用の場合には,1~2g(分包品1~2包)を服用させるが,追加するときは少なくとも4時間以上経過後とする。なお,年齢,症状により適宜増減する。
ただし,1日最高4g(分包品4包)までとする。」

※キーワードは、「4」である。1日4包まで。2回目は4時間空ける。

その他の特徴

・アセトアミノフェンによる肝障害を避けるために、原則として長期使用は避ける

・眠気に注意する必要がある。
※同じ配合比率の一般用医薬品のセデス・ハイ錠で眠気が報告されている

参考資料
平成13年度4月19日医薬審発第454号、医薬案発第77号
SG配合顆粒、添付文書、インタビューフォーム