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ジクアスとヒアレイン の点眼順序とコンタクトレンズについて~目の刺激感にも注意~

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ジクアスとヒアレイン のちょっとした特徴について
意外と知っておくと点眼の時の不快感などを改善することが出来る

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①ジクアスとヒアレインの点眼順序

ジクアホソルナトリウム点眼液(ジクアス)とヒアルロン酸点眼液(ヒアレイン)の両方とも「ドライアイ」に対して用いる点眼である。

ヒアルロン酸点眼液(ヒアレイン)の作用

ヒアルロン酸は眼表面ムチンとの相互作用する

これによりヒアルロン酸の粘度が上昇する

粘膜付着性によって眼表面に長時間滞留することができる

涙液を安定化すると考えられている

併用する際の工夫

ヒアルロン酸の粘膜付着性があるため、ちょっとした工夫をすることが出来る。
ジクアホソルナトリウム(ジクアス点眼液)とヒアルロン酸(ナトリウム点眼液)を併用する場合は、
先にジクアホソルナトリウムを点眼し、5分以上経ってからヒアルロンを点眼したほうが効果的である。
ガイドラインにも記載されている。

※ジクアホソルナトリウムには、涙液分泌促進作用があるため、ジクアホソルナトリウムの後に他の点眼すると点眼薬が希釈される可能性がある。(涙液分泌促進作用は5分以内に生じる)
ヒアルロン酸の点眼薬以外の水性点眼薬と併用する場合は、ジクアホソルナトリウムを後に点眼すると良い。


【ジクアホソルナトリウムで刺激がある場合】
ヒアルロン酸を先に点眼して、ジクアホソルナトリウムを後で点眼すると軽減することが出来る

※ジクアホソルナトリウムの眼刺激が起こる頻度は数%程度であるため、割と多い。
承認時までの臨床試験では、総症例655例中、眼刺激は44件(6.7%)、眼痛は18件(2.7%)に認められている。
使用成績調査では、総症例3,196例中、眼刺激は30件(0.9%)、眼痛は22件(0.7%)に認められている。

ドライアイは元々角膜上皮障害があるため、眼の刺激を生じやすい。
また、角膜上皮障害が改善してくると刺激感は減ってくる

②コンタクトレンズ

ドライアイの患者において、コンタクトレンズを装着すること自体が、リスクとなるためおススメは出来ない。
ただし、医師との話のもと仕方なくコンタクトレンズを装着するケースはある。

ヒアルロン酸ナトリウム(ヒアレイン)とジクアホソルナトリウム(ジクアス)両剤ともハードコンタクトレンズ、ディスポーサブルを含むソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼して問題ない。

防腐剤としてベンザルコニウムを含む点眼剤は、装着したまま点眼することが出来ない。
以前、ヒアレインもベンザルコニウムが添加されていたが・・・
現在、両剤ともクロルヘキシジンという別の防腐剤に替えてあるため、装着したままの点眼が可能となっている。

参考資料
ドライアイ研究会診療ガイドライン作成委員会:日本眼科学会雑誌123, 489(2019)
Uchino M. et al.:Ophthalmology 118, 2361(2011)
丸山邦夫他:Frontiers in Dry Eye 1, 46(2006)
眼科プラクティス27. 標準コンタクトレンズ診療 p.189、文光堂(2009)
ヒアレイン®添付文書
ジクアス®添付文書

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