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レボノルゲストレル 錠(ノルレボ)の特徴と確率について~緊急避妊~

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レボノルゲストレル 錠(ノルレボ)は緊急避妊薬として使われている。
俗にいうアフターピルの類である。質問も多かったりするので簡単にまとめる。
意外と確率については気になる人も多いのではないだろうか・・・ 

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①レボノルゲストレル 錠(ノルレボ)の特徴

ノルレボ®は、日本で初めて承認された「緊急避妊」の効能・効果を有する経口避妊薬である。

効能・効果

緊急避妊

用法・用量

「性交後72時間以内にレボノルゲストレルとして1.5mgを1回経口投与する」
「本剤を投与する際には、できる限り速やかに服用するよう指導すること」

※リミットは3日間・・・
※1回1錠であるため、アドヒアランスは期待できる

作用機序

「排卵を抑制したり、遅らせる効果がある。」

排卵前に作用することが大切である。つまり、排卵後に服用しても意味がない。
※着床への影響はほとんどない。

インタビューフォームの記載
「本剤は主として排卵抑制作用により避妊効果を示すことが示唆され、その他に受精阻害作用及び受精卵着床阻害作用も関与する可能性が考えられた」

こう書かれているが、論文などを見ると、着床への影響はないと言われている。

禁忌

「本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある女性
重篤な肝障害のある患者
妊婦」

※避妊法使用に関するWHO医学用基準(第五版2015)では、間違って妊娠している女性に投与されても有害ではないとしている。
※乳汁中に移行するので24時間は授乳を避けること

副作用

国内の使用成績調査598例によると副作用は、7.96%に認められている。
・悪心2.25%
・下腹部痛0.96%
・頭痛1.38%
・傾眠1.04%
・不正性器出血1.21%
・乳房障害

※悪心はあるが、嘔吐はほとんどない
もしも服用後2時間以内に嘔吐した場合、ただちに1錠追加する。
※予防的な制吐剤は推奨されてない。
※嘔吐が続いてしまう場合は、Cu-IUD(銅付加子宮内避妊具)の使用を考慮する。
こちらは、120時間以内なので時間的な余裕がある。

②レボノルゲストレル の確率

精子が平均で5日くらい生きているので確実ではない。
妊娠阻止率は、90.8%である。「妊娠」、「異所性妊娠」などの可能性がある

※妊娠阻止率=(妊娠予定数-実際の妊娠例数)/妊娠予定数×100

【確率のイメージ】
・月経第2-3週に100人の女性が避妊しなければ8人妊娠する。
・レボノルゲストレルを服用すると、この8人が1人になる

【服用後のイメージ】
95%の人が「次回予定月経日」後7日以内に月経がある。
7日以上遅れたり、月経が通常より軽い場合は妊娠検査を受ける必要がある。
産婦人科へ行くこと

レボノルゲストレル服用後は次の月経まで性交しない方が無難。
次回月経までに性交してしまうと妊娠の危険が高くなる。
※服用後12時間以内のUPSIに関しては、新たな内服はいらないとされているが・・・

参考資料
ノルレボ®添付文書、インタビューフォーム
Muller et al.Contraception 2003;67(5):415-419
Ortiz M.E, Ortiz R.E et al. Hum Reprod 2004;19(6):1352-1356

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