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タリージェとリリカの違い について考える~今後追記予定~

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タリージェとリリカの違い について考える。タリージェの成分はミロガバリン、リリカの成分はプレガバリンである。2つの違いはほとんどないと思うが今のところ分かっていることをまとめる。
ちなみに作用機序は同じである。

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タリージェ (ミロガバリン)(特徴・副作用)について~「α2δ-1」と「α2δ-2」の違いも~

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タリージェとリリカの違い

効能・効果

【ミロガバリン(タリージェ)】
「末梢性神経障害性疼痛」

※あくまでも現在は、「末梢性」にしか適応がない。現在「中枢性」の方も承認を得るために努力中とのこと

【プレガバリン(リリカ)】
「神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛」

※プレガバリンの方は、「末梢性」の縛りがなく、「中枢性」にも使うことが出来る。また「線維筋痛症」に関しても具体的に添付文書に載っている。

※「線維筋痛症」の場合は、確定診断が必要

【比較】
プレガバリンの方が、2021年現在は使う幅は広い。「原疾患」例えば、「糖尿病」とか「帯状疱疹」とか記載が必要なのはどちらも一緒である。

※中枢性とは?これ!と決まったわけではないが、例えば「脳卒中後の痛み」とか「脳のイベント後の痛み」などが挙げられるとのこと

用法・用量

【ミロガバリン(タリージェ)】

「通常、成人には、ミロガバリンとして初期用量1回5mgを1日2回経口投与し、その後1回用量として5mgずつ1週間以上の間隔をあけて漸増し、1回15mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により1回10mgから15mgの範囲で適宜増減し、1日2回投与する。」

【プレガバリン(リリカ)】

〈神経障害性疼痛〉
「通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は600mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する」

〈線維筋痛症に伴う疼痛〉
「通常、成人には初期用量としてプレガバリン1日150mgを1日2回に分けて経口投与し、その後1週間以上かけて1日用量として300mgまで漸増した後、300~450mgで維持する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高用量は450mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて経口投与する。」

※通常使用の場合は、どちらも1日2回である。

腎機能低下の場合

腎機能に対する用量は添付文書を参照して欲しい
ミロガバリン(タリージェ)もプレガバリン(リリカ)も腎機能の低下に応じて用量調節が必要である。
プレガバリンの方が、細かく用量調節が出来るとも言えるし、面倒くさいともいえる。
有効量の調節に関しては、ミロガバリンの方がやりやすいかもしれない(私見)。
なぜかいというと、数多くの処方を見ると、プレガバリンの場合、有効量に届いておらず低用量のままの処方が多いからだ。その点、ミロガバリンの方がシンプルなので使いやすいと思う医師も出てくるのではないだろうか。

副作用

薬理作用として、ミロガバリンもプレガバリンもどちらも「α2δ-1」と「α2δ-2」の両方に作用する。
「α2δ-2」は小脳に多く存在しているため、「めまい」や「傾眠」などが多い。

メーカーの主張であるが、ミロガバリンの方が「めまい」などの副作用はおこっても軽度と中等度が多く
重度のものは起こりにくいとのこと。本当だろうか・・・今後調査予定

※どちらも浮腫や体重増加、血糖上昇(HbA1c含む)などの副作用はあるので注意が必要である。

剤形の違いと調剤

【ミロガバリン(タリージェ)】
・普通錠のみ
・粉砕×
・簡易懸濁〇

【プレガバリン(リリカ)】
・カプセル、OD錠
・脱カプセル〇
・粉砕〇
・簡易懸濁〇

※嚥下困難者に対する対応は、プレガバリンの方がやりやすいかな

補足:変更時の用量(メーカーの回答)

プレガバリンからミロガバリンへ変更する場合、ミロガバリンは低用量から使うことに注意する。
最高用量から最高用量への変更はしない方が良い。もしも初期用量より多めに使う場合は、レセプトのコメントを入れる必要がある。

参考資料
リリカ、添付文書、インタビューフォーム
タリージェ、添付文書、インタビューフォーム
メーカー問い合わせ

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