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グリメサゾン軟膏 の特徴について~おむつかぶれにも~

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グリメサゾン軟膏 の特徴について簡単にまとめる
ステロイドである「デキサメタゾン」とタール剤の「グリテール」を配合した軟膏である。
日本でこの組み合わせの外用剤は、これだけである。
最近では、「オムツかぶれ」などに施設などで使われている

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グリメサゾン軟膏 の特徴

匂いは、タール成分が入っているので独特な感じである。
そのタール成分である「グリテール」の特徴も載せている。
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018のステロイド外用薬のランクではミディアムに分類されている。

効能・効果

「湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚瘙痒症、尋常性乾癬、虫さされ」

注目されているのは、「皮膚瘙痒症」の部分で「陰部」や「オムツかぶれ」に使われている。

デキサメタゾン

内服薬としては、「デカドロン」が有名である。
副腎皮質ホルモン外用剤の薬効分類において Weak(Ⅴ群)に分類されている。
プレドニゾロンクリームと同じ位置づけ。
そのため、陰部などのデリケートゾーンでも安心して使える

グリテールとは?

脱脂大豆を乾燥精製して得たタール。
抗炎症作用があることが分かっている。最近報告されている作用を次の項に示す。

グリテールの作用

アトピー性皮膚炎では、何らかの原因で皮膚バリアの機能に関係しているフィラグリン蛋白の発現が低下している。
炎症部位のT細胞から産生されるIL-4やIL-13によってフィラグリン蛋白の発現を抑制することも分かっている
グリテールは、表皮細胞のフィラグリン蛋白の発現を増加させたり、IL-4、IL-13による発現抑制を回復させることが報告されている。

【報告されている作用の一例】

グリテールは、表皮細胞のAHRに結合(Aryl hydrocarbon receptor)

AHRを活性化

転写因子OVOL1を活性化

フィラグリン蛋白の発現を増加

参考文献
グリメサゾン軟膏、添付文書、インタビューフォーム
Takei k et al. Antioxidant soybean tar Glyteer rescues T-helper-mediated downregulation of filaggrin expression via aryl hydrocarbon receptor. J Dermatol. 2015 ; 42 : 171-80.
Tsuji G et al. aryl hydrocarbon receptor activation restores filaggrin expression via OVOL1 in atopic dermatitis. Cell Death Dis. 2017 Jul 13 ; 8(7) : e2931
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018

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