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循環器

リクシアナ15mgと高齢者 について~使われるケース~

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数年前から低用量DOACの話が勉強会などで出ていたが、ついに添付文書に載るようになった。
今回はリクシアナ15mgについて触れたいと思う。
特に「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」を中心に整理する。
リクシアナ錠15mg、リクシアナOD錠15mgの効能・効果としては、
「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」
「静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制」
「下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制」
すべてOKである。

リクシアナ15mgと高齢者

心房細動の人を背景に応じて安全に効果を発揮するために設けられた。
「非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制」 であることを忘れずに整理すること。
15mgと用量を減らすことで出血に対する安全性を高め、効果を発揮しようという狙いがある。
ELDERCARE-AF 試験で有効性などは示されている。

用法の追加部分

【非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制】
「通常、成人には、エドキサバンとして以下の用量を1日1回経口投与する。
・体重60kg以下:30mg
・体重60kg超:60mgなお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する。
また、出血リスクが高い高齢の患者では、年齢、患者の状態に応じて1日1回15mgに減量できる。」

※「出血リスクの高い高齢の患者」という部分が追加されている。ではどんな人だろうか・・・

出血リスクが高い高齢の患者

・「80歳以上」+「出血性素因1つ以上あり」+
「常用量で出血リスクのため投与出来ない」
※いずれも満たすとき、1日1回15mgを考慮すること

「高齢の患者(80歳以上を目安とする)で、以下のいずれも満たす場合、治療上の有益性と出血リスクを考慮して本剤投与の適否を慎重に判断し、投与する場合には本剤15mgを1日1回経口投与することを考慮すること。

●次の出血性素因を1つ以上有する。

・頭蓋内、眼内、消化管等重要器官での出血の既往
・低体重(45kg以下)
・クレアチニンクリアランス15mL/min以上30mL/min未満
・非ステロイド性消炎鎮痛剤の常用
・抗血小板剤の使用

●本剤の通常用量又は他の経口抗凝固剤の承認用量では出血リスクのため投与できない」

【注意】
※ 頭蓋内、眼内、消化管等重要器官での出血の既往→出血している人は禁忌
※ クレアチニンクリアランス15mL/min以上30mL/min未満 →15未満は禁忌

参考資料
リクシアナ、添付文書、インタビューフォーム
ELDERCARE-AF 試験