1日1回の「食後」服用
腎機能による用量調節が必要ない
併用禁忌:リファンピシン
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①適応症
帯状疱疹
※単純疱疹や性器ヘルペスには現在適応はない
②用法・用量
通常、成人にはアメナメビルとして1回400mgを1日1回食後に経口投与する。
※「食後」がポイント
③作用機序について
ウイルスの複製の初期段階に作用
↓
二本鎖DNAの開裂及びRNAプライマーの合成を阻害
↓
ウイルスの増殖を抑制
※抗ウイルス効果が高い
※なるべく発症してすぐの服用が良い。
添付文書での記載
「目安として皮疹出現後5日以内に投与を開始することが望ましい。」
④腎機能との関係
糞中排泄(7割以上)
↓
腎機能による影響を受けない。
「肝機能」 「腎機能」による用量調節がいらない!
※これはかなり重要な特徴
添付文書に記載されているデータ
AUCに差はあるが、Cmaxに影響はない
「クレアチニンクリアランス値の低下が
軽度、中等度、高度の腎機能障害患者(各8例)に
本剤400mgを単回経口投与したとき、
健康成人(9例)と比較して、アメナメビルのAUCinfが
軽度障害では20%、中等度障害では35%、高度障害では78%高値であり、
経口クリアランスではそれぞれ18%、19%、43%低値であった。
一方で、腎機能障害はアメナメビルのCmaxには影響を及ぼさなかった。
なお、透析を必要とする腎障害患者における試験は行われていない」
健康成人:Ccr>80mL/min、
軽度:50≦Ccr≦80mL/min、
中等度:30≦Ccr<50mL/min、
高度:Ccr<30mL/min
⑤併用禁忌:リファンピシンとの相互作用について
リファンピシンがアメナリーフ®の代謝を誘導
↓
AUCとCmaxが著しく低下する
↓
アメナリーフ®の効果が減弱するため併用禁忌
補足
アメナリーフ®単独400mg投与では、AUC19.26μg・h/mlだが、
リファンピンカプセル600mgと併用するとAUC3.23μg・h/mlまで低下してしまう
Cmaxは1.35→0.6μg/mlまで低下・・・・
⑥その他の特徴について
・半減期が短い(7時間位)のに、なぜ1日1回の服用で効くのか?
↓
有効血中濃度は24~26時間保たれているため1日1回の服用で良い
・食事の影響を受ける
↓
「空腹時」の服用だとCmaxとAUCが低下 してしまう
↓
「食後」の服用が必要
※吸収をよくするため「食後」投与
参考資料
アメナリーフ®添付文書
アメナリーフ®総合製品情報概要
コメント
[…] リファンピシンとアメナリーフの相互作用はこちらを参照 […]
by リファンピシンと薬物相互作用について | いなかの薬剤師 2019年7月28日 10:16 PM