いなかの薬剤師

帯状疱疹と口唇ヘルペスの違い~冷やしてはダメ!~

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帯状疱疹と口唇ヘルペスの違い~冷やしてはダメ!~

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①帯状疱疹と口唇ヘルペスの違いは?

ウイルスの型が違う。
症状は、疲れた時や免疫が落ちた時に生じる。
また、ウイルスは体内から完全に消えることはないため
病歴として把握しておくことが大切である。

帯状疱疹

水痘‐帯状疱疹ウイルス
(なんと!子供のときの水ぼうそうの原因ウイルスが再び悪さすることも多い)

一般的に、皮膚の症状が重くて痛みも強いが、繰り返すことはほとんどない。
後遺症として、つらい帯状疱疹後神経痛(PHN)が残る場合があるので
注意が必要である。(急性期のより早い治療が予防につながる)

外来でも「大したことない」と皮膚科に行くのを嫌がる人がいるが、
皮膚のピリピリ感を訴える「出来物?」「発疹?」などは受診喚起すべきだろう。

また、顔付近の帯状疱疹は、目に影響を及ばすこともあるため
専門医を受診すべき・・・

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは?
「帯状疱疹の発疹が消退したあとにも痛みが続く疾患であり、
慢性疼痛の原因の一つ」
(日本ペインクリニック学会引用)

口唇ヘルペス

単純ヘルペス「1型」または、「2型」

一般的に皮膚の症状は軽く、痛みも強くない。
後遺症も残らないが、何度も再発を繰り返すことに加え、
他人に感染することが問題である。

補足

単純ヘルペス1型 →「上半身」に多い
→「目」、「唇」、「顔」、「手足」など

単純ヘルペス2型→「下半身」に多い
→「性器」、「肛門周辺」、「お尻」や「脚の付け根」など

②帯状疱疹のときの対応

ポイント:冷やしてはダメ!温めること!

疱疹が出ている急性期の重要なポイントは、
「完全に治るまでは患部を冷やさないこと」が大切である。

打撲、外傷などによって、炎症が起きているときには、「冷やす」のは、
「炎症性の細胞がその場所に行かないように抑える」と同時に、「感染もある程度防ぐ」ことが出来るからである。

帯状疱疹のときに、患部を冷やしてしまうと、血管が収縮し、
神経に栄養を送る血管に酸素が行きわたらなくなって、神経の破壊が進む。
さらに、血管が収縮すると痛みを起こす物質の分泌が促される。

温かいお風呂に入ることで、
急性期の痛みの軽減と帯状疱疹後神経痛(PHN)の予防につながる。
疱疹が出ている皮膚もお風呂できれいに洗うことが大切である。

間違って理解している人も少なくないので、
しっかり説明することが大事だろう。

冬は、寒さに注意し保温を心がける。
夏は、冷房の冷たい風に直接当たらない。
また、薄手の上着など持ち歩く工夫なども良い

参考資料
日本ペインクリニック学会