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呼吸器疾患

ビレーズトリエアロスフィア ®の特徴について(追記予定)~エアゾールとの違いも整理~

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ビレーズトリエアロスフィア ®の特徴について簡単にまとめる
エアロスフィアとエアゾールの違いにも触れる

おまけ:エアロスフィアの特徴

関連:COPD急性増悪、LAMA、LABAの使い分けは下記を参照
https://mibyou-pharmacist.com/2019/05/01/慢性閉塞性肺疾患copdと吸入薬~lamaかlabaか使いわけを/

①用法用量

「通常、成人には、1回2吸入(ブデソニドとして320μg、グリコピロニウムとして14.4μg、ホルモテロールフマル酸塩として9.6μg)を1日2回吸入投与する。 」

→シムビコート®のような「追加吸入」は出来ないので注意
毎日一定量吸入する。
急性期に用いるものではない。

※吸入5分で中等症から最重症のCOPD患者のFEV1を改善するのですぐ効果は出る。時間だけで言えば、シムビコート®は1分ほどで効果が出る。

②効能・効果

「慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性 吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)」

※保険上今のところ(令和元年10月9日現在)
COPDの病名がないと切られる

※現在「気管支喘息」も申請中
医師の話ではACOに使いやすい。
喘息からの切り替えの時に病名にCOPDを付け忘れないように注意が必要

※薬局業務としては、処方されていればCOPDは必ず病名としてあるので楽

ACOとは?

喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap:ACO)
慢性の気流閉塞を示し、喘息とCOPDのそれぞれの特徴を併せ持つ疾患のこと

③ビレーズトリエアロスフィア®の特徴

吸入ステロイド薬 (ICS) 、長時間作用性吸入β2刺激薬 (LABA) 、
長時間作用性吸入抗コリン薬(LAMA)の3剤合剤

→イメージはシムビコート®+シーブリ®

加圧式定量噴霧吸入器(pMDI) による吸入薬である。
pMDIは、努力呼吸を必要としないため
吸気流量の低いCOPD患者でも吸入しやすいとされている吸入器

→高齢者にも使いやすい

→ドライパウダーからエアータイプに変わっている 

※空うち分を加えて「80」吸入分くらい入っている 。

※洗う必要があるのか?
エアゾールではなくエアロスフィアなので、ふわっと薬剤が出るため
吸入器の噴出口が詰まる可能性があるので
添付文書に記載しなければならなかったらしい。

現在詰まったという話は聞いていないが、出が悪くなるといけないので
気になる人は洗った方がよい?

④おまけ:エアロスフィアの特徴

エアゾールとは違いがある。
→エアゾール液体から霧状に吹き出すタイプなので
比重が大きく肺胞まで届かない。沈着する傾向がある。

エアロスフィア

・多孔性粒子の担体(イメージはスポンジ)は
複数の薬剤を均等に接着させるために開発された。

・多孔性粒子は薬剤自体の結晶より比重が小さく
肺の中枢から末梢まで薬を到達させることが出来る。

・担体と薬を含めた大きさは約3μmであり
抹消までの到達に適した粒子径である。

・多孔性粒子は、肺サーファクタントと同様のリン脂質で構成されているため、
肺や気道の表面に沈着しやすいと考えられる。

補足:肺における受容体の分布について

中枢気道→M3受容体が多い
末梢気道→β2受容体が多い

受容体の分布が場所によって差があるため
中枢から抹消まで均等に薬剤を届かせることに意味があるらしい。

参考資料
Ikeda t . et al .: Br J Pharmacol. 166: 1804-1814, 2012
ビレーズトリ®添付文書、インタビューフォーム
アストラゼネカ説明会