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施設でよく処方されるビサコジル(テレミンソフト®)とピコスルファート(ラキソベロン®)について

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施設でよく処方されるビサコジル(テレミンソフト®)とピコスルファート(ラキソベロン®)について

意外と効果が出るまでの時間が全然違うので
介護方や看護師には知ってて欲しい。
以前も基剤のところで触れたがちょっとした整理をする。

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①ビサコジル(テレミン®ソフト)

ハードファットという基剤を用いており、室温保存を可能にしている
テレミンソフト®は、インタビューフォームに15~60分に効果が発現すると書かれているのでかなり早い。

また、参考の場所に下記のような記載がある。
早くて5分程度、遅くとも2時間以内に効果が現れることを患者に説明し、対処してもらう。」



早くて5分で効果がある!!!

初めて使用される方の場合、早い人で数分で効果が出るため、
「お休みの日」や「すぐにトイレに行ける環境」の方がいい。
何なら「トイレで入れてそのまま待機の方」が安心できる。
「テレミンはすぐに効果が出る」ということを覚えて欲しい。

例えば、下剤は寝る前に使用するケースが多いことから・・・
施設の入所者の方に夜や寝る前に使ったとすると・・・
夜中大変なことになる。オムツをしてたらまだ良いかもしれないが・・・
夜勤の人が大変なので出来れば人員が確保できている時間帯に出るように
入れた方がいいのではないだろうか

薬理作用・作用機序(添付文書より)

・大腸刺激性の薬剤、結腸及び直腸に作用する。
・刺激性の緩下剤である。
・栄養の吸収を妨害しない
蠕動運動を高める。また、腸粘膜への直接作用により排便反射を刺激する
結腸腔内における水分や電解質の吸収を抑制するが、これは腸管のNa+ 、K+ -ATPaseの抑制作用によると考えられている。

②ピコスルファート(ラキソベロン®)

個人差があるが7~12時間後に排便が多い。
だいたい、寝る前などに用いれば朝から出るし、
朝から使うと夜には出る。
テレミン®ソフトとは大きく違うところなので知っておくと良い。

薬理作用・作用機序(添付文書より)

ピコスルファートナトリウム水和物は、胃、小腸ではほとんど作用しない。
大腸細菌叢由来の酵素アリルスルファター ゼにより加水分解

活性型のジフェノール体となる。

ジフェノール体は腸管蠕動運動の亢進作用と水分吸収阻害作用を
示し、 瀉下作用を発揮する。

※生薬、漢方的には、「大黄」が近い。大黄甘草湯など

何に溶かせばいいの?

不適な飲み物は基本的にない(メーカーとしては水をおススメ)
お茶、コーヒー、牛乳で問題が起こったという報告はない
ただし、しっかりゴクゴク飲むことが必要なため温かい飲み物や熱い飲み物は適さない。入れる飲み物の温度には気を付けたい

使用上の注意

「患者の日常の排便状況を確認し、本剤投与前日あるい は投与前に通常程度の排便があったことを確認してから投与すること。

参考資料
テレミン®ソフト 添付文書、インタビューフォーム
ラキソベロン® 添付文書