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デフェラシロクス顆粒(ジャドニュ®顆粒)について~溶かす必要がない~

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デフェラシロクス顆粒(ジャドニュ®顆粒)について~溶かす必要がない~

デフェラシロクス顆粒 (ジャドニュ®顆粒)について解説する。
同じ主成分であるエクジェイド®懸濁用錠というものがあるが、「水で懸濁する手間」、「空腹時に飲む面倒さ」、「懸濁溶液が不味い」などで継続的な服用が難しい課題があった。 それを改良したのがジャドニュ®顆粒である。
とにかく継続することが大切である。

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①薬理作用・作用機序

簡単言うとキレート剤なので、ただキャッチするだけと言えば・・
そうだが、色々な工夫がされている。
銅や亜鉛などの「2価の金属」に比べ、「3価の鉄」
に高い親和性を示すキレート薬である。
「用量依存的」な鉄排泄効果がある。

※鉄原子と3座の錯体を形成するように至適化された幾何学的配置
※3価の鉄 1 分子に対し、デフェラシロクス 2 分子が錯体を形成する

※輸血による慢性鉄過剰症

②用法用量

「通常、デフェラシロクスとして12mg/kgを1日1回、経口投与 する。
なお、患者の状態により適宜増減するが、1日量は18mg/kgを超えないこと。 」

※食事の制限はない

③検査値上の問題

フェリチン値について

投与開始後は血清フェリチンを毎月測定すること。用量調節にあたっては、患者の血清フェリチンの推移を 3~6ヵ月間観察し、その他の患者の状態(安全性、輸血量等)及び治療目的(体内鉄蓄積量の維持又は減少)も考慮して 3~6mg/kg の間で段階的に増減を行うこと。なお、本剤投与により血清フェリチンが継続して 500ng/mL を下回った患者での使用経験は少ないので、本剤による過剰な鉄除去には注意すること。」



500ng/mLを下回らないか確認しておく

クレアチニン値について

「血清クレアチニンの増加があらわれることがあるので、投与開始前に血清クレアチニンを 2 回測定し、投与開始後は 4 週毎に測定すること。腎機能障害のある患者や、腎機能を低下させる薬剤を投与中の患者で は、腎機能が悪化するおそれがあるので、治療開始又は投与量変更後 1 ヵ月間は毎週血清クレアチニンを測定すること。」

・成人の場合
「本剤投与後、成人患者では、連続 2 回の来院時において、 治療前の平均値の33%を超える本剤に起因した血清クレア チニンの増加が認められた場合には、デフェラシロクスと して 6 mg/kg減量すること。減量後も更に血清クレアチニ ンが増加し、かつ施設基準値を超える場合には休薬すること。」



33%・・・細かいが増加したら減量を考えるということ?
毎回確認するのなかなか大変。

・小児の場合
「小児患者では、連続 2 回の来院時において血清クレア チニンが基準範囲の上限を超えている場合には、デフェラシロクスとして 6 mg/kg減量すること。減量後も更に血清クレアチニンの増加が認められる場合には休薬すること。 」



小児は、基準範囲の上限
(33%より)少しわかりやすい・・・?

肝機能数値

「本剤投与によって肝機能検査値異常があらわれることがあるので、投与開始前、投与開始後 1 ヵ月間は 2 週毎、投与開始 1 ヵ月以降は 4 週毎に血清トランスアミナーゼ、ビリ ルビン、ALPの測定を行うこと。」

持続的な上昇が認められた場合には休薬し、適切な処置を行うこと。肝機能検査値異常の原因が本剤によらないと判明し、肝機能検査値が正常化した場合に本剤による治療を再開する際には、本剤を減量して治療を再開すること」



持続的な上昇があると注意・・・
上昇してきたら一応疑義照会がいるのだろうか
薬局としては対応しにくい薬剤だと思う。

※血清トランスアミナーゼ:AST、ALTなど

尿蛋白/クレアチニン比

尿蛋白を4週毎に測定し、尿蛋白/クレアチニン比が1.0mg/mgを超えた場合は休薬すること。」



患者には、尿たんぱく出たかどうかとか
まずは聞き取りするのがいいだろうか。

聴力・視力

「難聴及び水晶体混濁、視神経炎が報告されているので、投与開始前及び投与後は 定期的( 6 ヵ月毎)に聴力検査及び眼科的検査(眼底検査 を含む)を行い、異常が認められた場合には減量又は休薬し、適切な処置を行うこと。」



視力と聴力は薬局でも聞き取り出来る!

④その他の特徴について

・生物学的同等性試験の結果、顆粒剤 900mg と懸濁用錠 1500mg は生物学的に同等であることが証明されている。

・懸濁用錠のバイオアベイラビリティは食事の影響を受けるために空腹時投与の必要があったが、顆粒剤のバイオアベイラビリティは食事の影響を受けないため食事の摂取にかかわらず投与可能

・半減期が10~20時間程度と長く、1日1回の投与で済む

参考資料
Takahiro Suzuki
Pathophysiology and treatment for transfusional iron overload
ジャドニュ®顆粒添付文書、インタビューフォーム

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