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ヘパリン類似物質(ヒルドイド®)関連の製剤的違い~ゲルとそれ以外の違いは?~

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ヘパリン類似物質(ヒルドイド®)関連の製剤的違い~ゲルとそれ以外の違いは?~

ヒルドイド®ゲルがあるのをご存知だろうか。
一番使われているのは、ヒルドイド®ローション、ヒルドイド®ソフト軟膏かと思うが、ゲルというものがあるので少しだけ整理する。
主成分である「ヘパリン類似物質」は、同じであるが、
細かい違いが存在する。
「クリーム・ソフト軟膏・ローション」と「ゲル」は薬効区分が違う。
何なら薬価が違うのである。
ヒルドイド®ゲルの方が安い。

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①ヒルドイド®クリーム・ソフト軟膏・ローション・フォーム

基本的には、皮膚保湿、血行促進作用を目的に使われる。

効能・効果

ヒルドイド®クリーム・ソフト軟膏・ローション・フォームの添付文書上の効能効果は同じである。

「血栓性静脈炎(痔核を含む)、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、皮脂欠乏症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)」

→「進行性指掌角皮症」、「皮脂欠乏症」がある。
このまま下のヒルドイド®の効能・効果を見て欲しい。
一か所違いがある。

②ヒルドイド®ゲル

基本的には、抗炎症血行促進剤として使われる。
清涼感を有し展延性に優れたものとしてゲルが開発された経緯がある。

効能・効果

「血栓性静脈炎、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)、凍瘡」

→「進行性指掌角皮症」があるが・・・
「皮脂欠乏症」がないのである。
細かい・・・!?
これが仕事なのですいません・・・・

簡単に言うと・・・
「進行性指掌角皮症」の「手荒れ」には適応があるが、
皮脂が足りない「皮脂欠乏症」には適応がない。

なぜこんな違いが?

添加物が違うのである。
簡単に言うとアルコール成分がヒルドイド®ゲルの方が高い。
「イソプロパノール」が多く入っている
量は企業秘密とのこと・・・(マルホさんは教えてくれない)
アルコール成分が多く入っていることから
ヒルドイド®ゲルの方は、「保湿作用」の臨床試験が行われていない。
行うと効果は示すだろうが・・・敢えてゲルは使わなくていいかなって感じ。

おまけ:関連動画

参考資料
ヒルドイド®ゲル、ヒルドイド®ソフト軟膏、ヒルドイド®ローション、ヒルドイド®フォーム、添付文書
ヒルドイド®ゲル、添付文書、インタビューフォーム
マルホ株式会社への問い合わせ