いなかの薬剤師

Home » 免疫関連 » ベリムマブ(ベンリスタ®)皮下注の特徴と薬局での対応

ベリムマブ(ベンリスタ®)皮下注の特徴と薬局での対応

calendar

reload

ベリムマブ(ベンリスタ®)皮下注の特徴と薬局での対応

全身性エリテマトーデスは男女比が1:9であり、女性に多い。
臓器障害を起こさないための治療が重要である
病態からの障害か薬物治療の結果の障害なのか微妙な匙(さじ)加減があり難しい病態である

スポンサーリンク

①特徴について

効能・効果

「既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス」

※既存の治療薬との併用や上乗せとして使う

「過去の治療において、ステロイド、免疫抑制薬等による全身性エリテマトーデスに対する適切な治療を行っても、疾患活動性を有する場合に、本剤を上乗せして投与すること」

※B型肝炎、結核が病態としてないことを確認してから使用する必要がある。

用法・用量

「通常、成人にはベリムマブ(遺伝子組換え)として、1 回 200mg を 1 週間の間隔で皮下注射する」

※点滴の場合は、4週間ごとである。

薬理作用

可溶型 B リンパ球刺激因子
[BLyS、別名:B cell activating factor belonging to the TNF family(BAFF)及び TNFSF13B]
に選択的に結合し、その活性を阻害するヒト型免疫グロブリン G1λ(IgG1λ)
モノクローナル抗体である。

※自己反応性B細胞のアポトーシスを阻害するBlysをブロックする。
→自己反応性B細胞を減らすことが出来る。

※全身性エリテマトーデスの人は、Blysの血中濃度が高くなっている

※Blys:B細胞のアポトーシスを抑制し、形質細胞への分化を促進させるタンパク質。形質細胞から自己抗体が放出される。

※直接B細胞に作用しないため効果発現に時間がかかる
抗dsDNA抗体の低下→4週間くらいから
補体C3、C4の上昇→12週くらいから

その他の特徴

・ステロイド内服薬の量を減らしたい場合にも用いる
ステロイド10mg/日の場合は多い。目標を5mg/日にしたい医師が割といる。

・疲労感に良いデータがある
・保存:遮光し、2~8℃
・皮下注射
・使用前に常温で30分放置
※製剤に粘り気があるため常温放置が必要
※常温で12時間以上経過したものは、効果が落ちるため使用しない

②薬局での対応

「その他の特徴」で述べた使用方法、保存方法も必要な指導内容である。

皮下注射の際に痛い場合

薬局で注射の際に痛みが我慢できているかの確認は必要

【痛い場合の対応】
・使用前の常温30分放置を60分放置にする
・注射部位を冷やす
・それでも痛みで使用できない場合は、点滴に切り替える

効果や副作用のチェック

・効果としては、疲労感が減ったかなど確認すると良い
・副作用は、プラセボと同程度であるが、感染症の有無、発熱などが起こっていなか聞き取る

参考資料
ベンリスタ®添付文書、インタビューフォーム
グラクソ・スミスクライン勉強会

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す