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デュタステリド(アボルブ®)とα遮断薬の併用療法について

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デュタステリド(アボルブ®)とα遮断薬の併用療法について

臨床で重症例にデュタステリド(アボルブ®)とα遮断薬が併用されるケースがあるので簡単に整理する

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デュタステリド(アボルブ®)とα遮断薬の併用療法について

デュタステリド(アボルブ®)は、効果発現に時間がかかるため、従来のα受容体遮断薬と併用して使用されるケースがある。
デュタステリド自体は数か月の経過を見ながら効果を判定する。
(臨床試験では6か月程度と示されている)
そのため、効果が比較的速く出るα遮断薬と併用する。
また、併用するケースには2つの場合があり、
「α遮断薬を使用しつつ効果不十分の場合にデュタステリドを追加する」か
「最初から2剤を併用する」

※体積が30ml(cc)以上の重症例の前立腺肥大には、最初から併用する場合がある。

前立腺体積が30mL以上の症例においては,5α還元酵素阻害薬とα1遮断薬の
「併用療法」として、グレードB(行うよう勧められる)に推奨されている。
(日本泌尿器科学会 編 『男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン』 2017年)

※α遮断薬は、尿道を緩めて効果を発揮するため効果がはやい。
(早い人で初日から1週間、効果が一番出るのは3か月くらいが目安)

※単独使用での比較ではデュタステリドの方が、α遮断薬より効果があるという報告がある

補足:併用によりデュタステリドの薬物動態には影響はない

「前立腺肥大症患者に本剤 0.05mg、0.5mg、2.5mg を 1 日 1 回 24 週間反復経口投与したときの血清中デュタステリド濃度を検討した。本試験はタムスロシン 0.2mg/日の併用を可能としたことから、得られたデータを用いてタムスロシン 0.2mg/日の併用の有無で層別し、血清中デュタステリド濃度を比較した。デュタステリド濃度の比にタムスロシンの併用の有無に関連した一定の傾向を認めず、タムスロシンの併用はデュタステリドの薬物動態に影響を与えなかった。」

参考資料
日本泌尿器科学会 編 『男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン』 2017年
アボルブ®、添付文書、インタビュフォーム
デュタステリド、combAT試験
高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015
de la Rosette J:Eur Urol Suppl 5:710-715, 2006
Oelke M et al:Eur Urol 64(1):118-140, 2013
Roehrborn CG et al:Eur Urol 57(1):123-131, 2010
Roehrborn CG et al:Eur Urol Suppl 5:716-721, 2006