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ダプロデュスタット(ダーブロック®)と赤血球造血刺激因子製剤(ESA)との比較・違い

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ダプロデュスタット(ダーブロック®)と赤血球造血刺激因子製剤(ESA)との比較・違い

ダプロデュスタット(ダーブロック®)と赤血球造血刺激因子製剤との違いについてピックアップしてみる。
以前の記事とも被る部分はあるが簡単にまとめる

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ダプロデュスタット(ダーブロック®)と赤血球造血刺激因子製剤との比較・違い

作用機序が違う

・赤血球造血刺激因子製剤
→エリスロポエチンのタンパク質自体を補充する

ダプロデュスタット(ダーブロック®)
→赤血球の産生を誘導する(増やす)

鉄の利用度が違う

ダプロデュスタットは、血球造血刺激因子製剤と違い
体内での鉄の利用度を高めることが分かっている。
フェリチンなどを低下させる。

ダプロデュスタットのインタビューフォームには、下記のようなことが記載されている。
「フェリチン及びトランスフェリン飽和度(TSAT)の低下、総鉄結合能(TIBC)の上昇といった鉄代謝に対する作用を有する。」

※重要な基本的注意の記載
「造血には鉄が必要であることから、鉄欠乏時には鉄剤の投与を行うこと。」

※ダプロデュスタットは、造血を刺激するので鉄の必要量が増す

インタビューフォームの記載
「赤血球造血が刺激されると、Hgb 合成も亢進するため、鉄の必要量は増大する。そのため、本剤が薬効を発現するためには十分な鉄の存在が必要であると考えられることから設定した」

血管新生のリスクは同程度?

血管新生増加のリスクがあるため、悪性腫瘍や網膜症などに注意する必要がある。ただし、リスクの具合は、血球造血刺激因子製剤と同程度とされている。

※ダプロデュスタットの添付文書に記載

特定の背景を有する患者に関する注意

・ 悪性腫瘍を合併する患者
「本剤投与により血管新生が亢進する可能性があることから、悪性腫瘍が増悪するおそれがある。」

・増殖糖尿病網膜症、黄斑浮腫、滲出性加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症等を合併する患者
「本剤投与により血管新生が亢進する可能性があることから、網膜出血があらわれるおそれがある。」

※インタビューフォーム記載の網膜出血のデータ

ダプロデュスタットとESAはあまり変わらないと報告されている。

「本剤投与により血管新生が亢進する可能性があることから、網膜出血を発現する可能性がある。3 つの国内第Ⅲ相試験(201753 試験 、201754 試験 、
204716 試験 )の併合解析データにおいて、網膜出血の有害事象(治験薬との因果関係にかかわらず)の発現頻度は本剤群で 2%(9/369 例)、対照群(ESA群)で 3%(9/285 例)であった。国内第Ⅲ相試験において、本剤との因果関係について治験責任医師により「合理的な可能性あり」と評価された網膜出血の発現頻度は 0.8%(3/369 例)であった」

参考資料
ダーブロック®添付文書、インタビューフォーム
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