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水虫(白癬菌)について~場所、有病率、治療期間など~

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水虫(白癬菌)について~場所、有病率、治療期間など~

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①場所は?

手・足白癬

手および足白癬は手掌,足底,指趾腹および指趾間の毛のない部分に生じた白癬。
指(趾)間型,小水疱型(汗疱型),角化型の 3 つの臨床型に分けられる。


補足:型のイメージ

指間型では,紅斑,浸軟,鱗屑が同部位に限局する.

菌が指趾間から指の腹や周りに広がると、かゆみを伴う水疱や汗疱状の汗疱型に移行する.

さらにひどくなると角化がひどくなり(角化型)、この時には痒みはほとんどなくなる。

爪白癬

爪真菌症は,爪甲,爪床,またはその両方に生じた白癬

②有病率

日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン(2019)によると
「足白癬の有病率は21.6%(日本全体での患者数は2,500万人程度),爪白癬は 10.0%(1,200 万人程度)と推計された。」

通常の足の水虫の有病率が5人に1人ってすごい・・・

③感染までの期間

感染が成立するまでは半日から1日かかる。
具体的に言うと・・・
傷がない健康な皮膚の場合は、1日程度でかかる。
傷があるなどの白癬菌にとって好条件であれば半日程度かかる。

※白癬菌はどうやって侵入するの?

皮膚表面にあるケラチンを栄養分として増殖する。そして、侵入する

④治療期間

抗真菌薬の服薬指導上のポイント

菌の増殖を止めて、角層がターンオーバーで入れ替わることにより白癬菌を一緒に体外に排出するというのが基本である。
(抗生剤の外用剤と大きな違いはココである)

水虫の症状が治まっても角層や爪のターンオーバーが必要なので
1か月から2か月治療を続ける必要がある。
爪の場合は、爪の生え替わるまで時間がかかるので
半年から1年治療する必要がある。

ガイドライン上の治療期間目安

塗布期間は病巣の角層の厚さによって異なっている。
ガイドラインで以下の期間が目安として示されている。

指(趾)間型→ 2 カ月以上
小水疱型(汗疱型)→ 3 カ月以上
角化型→ 6 カ月以上
※角化型や接触性皮膚炎が重なった場合は、内服も考慮する。

爪白癬の場合は、
ガイドラインで一番推奨されているのは内服である(内服6か月)。
ただし、爪白癬の外用剤が勧めれている条件があるので下記に載せる。

「肝機能障害等で内服が困難,あるいは内服薬を希望しない中等症以下の爪白癬患者にエフィナコナゾール爪外用液 10%、ルリコナゾール爪外用液 5%を用いた外用療法を行うよう勧める」

参考資料
日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン(2019)

仲  弥,宮川俊一,服部尚子ほか:足白癬・爪白癬の実態と潜在罹患率の大規模疫学調査(Foot Check 2007),日臨皮誌,2009; 27: 27―36

Watanabe S, Kishida H, Okubo A: Efficacy and safety of
luliconazole 5% nail solution for the treatment of onychomycosis: A multicenter, double-blind, randomized phase III study, J Dermatol. 2017; 44: 753―759. (レベルII)