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チアジド系(サイアザイド系)利尿薬の比較・違いについて

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利尿効果自体にそれほど違いはないと言われている。
共通の薬理作用として利尿作用弱いのでうっ血症状がある心不全患者に単剤で用いることは少ない。
ループ利尿薬に抵抗性を示す場合は、チアジド系利尿薬との併用が効果的なことがある。
半減期に違いがあるので特徴と言えるかもしれない。
また、日本人は塩分摂取が多いため、利尿タイプの降圧剤が効果的なことがある。
使用する際は、少量で使うことで低カリウム血症、耐糖能異常(悪化)、高尿酸血症などをなるべく避けることが出来る。

チアジド系の基本事項はこちらを参照

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①チアジド系(サイアザイド系)利尿薬

適応症としは、「高血圧症」、「悪性高血圧」、「心性浮腫」、「腎性浮腫」、「肝性浮腫」

ヒドロクロロチアジド(ヒドロクロロチアジド®「トーワ」)

【効能・効果】

「高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症、薬剤(副腎皮質ホルモン、フェニルブタゾン等)による浮腫」

※薬剤性の浮腫に適応症として書かれているのは面白い。

【特徴】
ARBとの合剤として発売されている。
Tmax:1~2時間
半減期:10時間

※半減期が少し長めなので降圧剤として使いすい?
効果が長いことが特徴である。

トリクロルメチアジド(フルイトラン®)

【効能・効果】

高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症

【特徴】
ループ利尿薬と併用する場合は、少量から使うのがポイント
Tmax:1~2時間
半減期:1.5時間

※半減期が短いので利尿作用を期待する場合には、
トリクロルメチアジドが向いているかもしれない。

ベンチルヒドロクロロチアジド(べハイド®)

【効能・効果】

「高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫」

※月経前緊張症の適応はない
※べハイド®RA配合錠になると高血圧症に対する適応しかない。
レセルピン、カルバゾクロムと一緒に配合されている。
(このRA配合錠は令和3年3月31日まで経過措置で販売中止となる)

【特徴】
古い薬過ぎて、半減期などがインタビューフォームに載っていない

②チアジド系類似利尿薬

インダパミド(ナトリックス®)

厳密には、チアジド系類似の利尿薬。
降圧作用が強く、高血圧に用いる事が多い。
他のチアジド系利尿薬に比べて低カリウム血症になりにくい

ナトリックス®の特徴な詳しい内容はこちらを参照

【効能・効果】

「高血圧症」

※保険上は高血圧のみである。

【特徴】
Tmax:1~2時間
半減期:10~15時間

※半減期が他のチアジド系利尿薬と比べてが長い

参考資料
ヒドロクロロチアジド「トーワ」添付文書、インタビューフォーム
フルイトラン®添付文書、インタビューフォーム
べハイド®添付文書、インタビューフォーム
ナトリックス®添付文書、インタビューフォーム