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クレメジンの食間の理由 について~球形吸着炭の話~

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クレメジンの食間の理由 についてピックアップする。
患者より質問があった・・・「食後の服用はダメなの?」、「食事の影響があるんでしょ?」
などなど・・・
意外と飲み方に理由がないと納得して服用出来ない・・・
患者のアドヒアランスを向上させるためにも大切だと思う。

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クレメジンの食間の理由

一般的に栄養素の吸収を阻害する薬剤ではないので食事の影響はない。そのことは用法・用量を見ても理解できる。
ではなぜ「食間」服用で出されるのか簡単に整理する。

用法・用量

「通常,成人に1日6gを3回に分割し,経口投与する.」

→ちなみに、食後と食間の吸着炭(クレメジン®)自体の効果の差はない

※重要な基本的注意の記載
他剤を併用する場合,本剤は吸着剤であることを考慮し,本剤との同時服用は避けること」 

※インタビューフォームの記載
「他剤と同時服用した場合,他剤の血中濃度を低下させることが報告されている 。他剤服用後,30 分から 1 時間以上あけて服用すること。ただし,他剤の効果には十分注意すること。」

つまり、球形吸着炭(クレメジン®)による他の薬への影響があるため「食間」の服用が必要なのだ。
おそらく、球形吸着炭を服用している人は、「慢性腎不全」であり、
何種類か薬剤を飲んでいるため注意が必要である。
利尿剤などは影響の報告があったりする。

併用した場合の例

ざっくりした情報で申し訳ないが、どれくらい減弱するかは難しい。
ただし、Tmaxが短い薬剤は、それだけ速く吸収される薬剤であるため影響が大きい。
それに比べて、Tmaxが長い薬剤は、短いものに比べて影響が少ないと言われている。

また、球形吸着炭は、分子量100から1000に選択的な吸着を示し、芳香環を持つものを吸着しやすい。
消化酵素や栄養素などの吸着には影響しない。

食間の服薬指導について

特に患者への説明のときに「食間に飲んでください」なんて説明しないように。
本当に「食間」を「食事中」と勘違いする人がいる。
「食間」とは「食事と食事」の間であり、
「食後の2時間後」とか具体的に「いつ」なのか説明するようにした方が良い

飲みにくい場合の工夫

服薬ゼリーやオブラートも良い方法である。
だが、意外とおすすめなのが少量の水と球形吸着炭をコップに入れて
ストローで吸う方法がある。飲みにくい人は試してはどうだろうか

参考資料
クレメジン®添付文書、インタビューフォーム

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