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フシジンレオ軟膏 (フシジン酸ナトリウム)の特徴について

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フシジンレオ軟膏 (フシジン酸ナトリウム)の特徴について簡単にまとめる。
ポイントとしては、黄色ブドウ球菌に効果的である。耐性菌の問題が指摘されており意外とピンポイントで効果を発揮する抗生剤は大切な存在だろう。

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フシジンレオ軟膏 (フシジン酸ナトリウム)の特徴

フシジン酸(Fusidic Acid)は1960年11月デンマーク・レオ社研究所の Lorck らによって真菌の一種 Fusidium coccineum(K.Tubaki)の培養液から発見された抗生物質である。
非常に古い薬である。1972年に承認されている。
日本以外では、経口薬や点滴が発売されている。点滴の場合は、血栓や静脈炎が起こりやすいとのこと。
日本では軟膏のみの発売となっている。

効能・効果

〈適応菌種〉
「本剤に感性のブドウ球菌属」
〈適応症〉
「表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染」

※適応菌種にブドウ球菌属とあるので覚えやすい。他の記載がないのでシンプル
※とびひ(伝染性膿痂疹)などにも使われることが多い
※他には、グラム陽性桿菌である破傷風菌、ジフテリア菌にも強い抗菌力を示すが、グラム陰性桿菌や真菌類には無効

用法・用量

「患部を清潔にした後 1 日数回適量を直接患部に塗布するかまたは無菌ガーゼに延ばして貼付する。」

【用法・用量の使用上の注意】
「本剤の使用にあたっては、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の使用にとどめること。」

※グラム陽性菌に効果的なのでグラム陽性菌であること(感受性)を確認する必要がある

作用機序・薬理作用

フシジン酸ナトリウムは、リボソーム上におけるアミノ酸の蛋白質への転換に抑制的に作用

蛋白質合成阻害作用を示す
※細胞壁の阻害作用はないのがポイント
※静菌的な作用である

注意点

「感作されるおそれがあるので、観察を十分に行い感作されたことを示す兆候(そう痒、発赤、腫脹、丘疹、小水疱等)があらわれた場合には使用を中止すること。」

※抗生剤なこともあり感作には注意が必要である

その他の特徴

・アンピシリン、エリスロマイシン、テトラサイクリン、クロラムフェニコールなど他の抗生物質との交叉耐性をほとんど認めない

・他の抗生物質に耐性を獲得した黄色ブドウ球菌にも感受性菌と同様の抗菌力を示す。
→MRSAなどにも効果を発揮する。

・構造的な特徴として、ステロイド骨格を持ち、セファロスポリンに似ている。
ステロイド骨格を持つというだけでステロイドではなく、ステロイド作用はない。
※構造的にセファロスポリンに似ているのに細胞壁への作用はない

参考資料
フシジンレオ軟膏、添付文書、インタビューフォーム

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