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呼吸器疾患

ブリーズヘラー の特徴について

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ブリーズヘラー の特徴について触れる。

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ブリーズヘラー の特徴について

実は、ブリーズヘラーは2012年のグッドデザイン賞を受賞している。
ノバルティスファーマの吸入剤に採用されている。

ブリーズヘラー とは?

ブリーズヘラーは、薬剤の入ったカプセルを充填部に入れて吸入するタイプのドライパウダー製剤である。
外側のボタンを押すことで充填したカプセルの両側に穴をあけて、カプセル内を通過する吸気(空気)によって薬剤がカプセル外に出てくる。

特徴

使う人が自分で、薬剤を正しく吸入できたかどうかを「聞く」「見る」「感じる」ことによって確認できる設計というのがウリである。また、吸う力はそこまで要求されない。ストローでお茶を吸える力があれば十分である。

では、「聞く」「見る」「感じる」どういうことなのか?

【聞く】
吸った時に吸入器の中のカプセルが動いて「カラカラ」と音が出る。
そのため、耳で聞いて吸えているかの確認が出来る。
上手くカプセルがハマっていないとか、カプセルに針が刺さったままだと音がならなかったりする

【見る】
吸入後にカプセルを見て粉が無くなっているか確認することが出来る。
透明なカプセルなので見て分かるようになっている。
※粉が残っていたら吸い直すことが可能

【感じる】
乳糖が少し添加物として入っているので甘みを感じることが出来る

注意点

・ボタンを両方押すこと
片方しか押さなかった場合、穴が片方しか開かないので薬が上手く来ない

・ボタンを押したら離すこと
押したままだと薬は全く出ない。

・カプセルの出し方に違いがあるので説明すること
2021年現在、発売されている商品だと
オンブレスは、通常の医薬品のようにPTPから押し出してカプセルを出す。
それ以外の製品(ウルティブロ、シーブリ、アテキュラ、エナジア)は、フィルムを剥がして取り出すタイプなので注意すること。
剥がして取り出すことを伝えず、押し出そうとするとカプセルがつぶれることがある。

・他の定期薬の錠剤やカプセルと一緒に飲まないようにする
高齢者は特に注意が必要である。

・デバイスの交換は30日を目安に行う

・粉が残っていた場合は?
粉がなくなるまで何回も吸入することが出来る(やり直し可能)。
吸いきれない場合、分けて吸うことが出来るメリットがある

服薬指導時の参考

電話などでも吸入したかの確認しやすいケースもある。
→吸った際に音がなるのでカラカラ音を聴くことで確認できる

また、薬局での服薬指導でも

・カラカラ音がなっているか
・カプセルの粉がちゃんとなくなっているか

など聞き取りするとよい。患者も目と耳で確認できるので向いている人はいると思われる
※吸う力もストローで飲み物を飲む力があれば吸入可能である

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