耐性乳酸菌製剤 の比較・違いについて簡単に整理する。
微妙に各製剤で違いがあるので知っておくと良い
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耐性乳酸菌製剤 の比較・違い
2021年現在、エンテロン‐R散、ビオフェルミンR散、ビオフェルミンR錠、ラックビーR散、レベニン散、レベニン錠、耐性乳酸菌散10%「JG」、耐性乳酸菌散10%「トーワ」などがある
効能・効果
基本的のは、整腸作用があり、抗菌薬による下痢の予防として用いる。
適応となっている抗菌薬は限られるので注意すること。
【エンテロノン‐R散、ビオフェルミンR酸、ビオフェルミンR錠、レベニン散、レベニン錠、 耐性乳酸菌散10%「JG」、耐性乳酸菌散10%「トーワ」 】
下記抗生物質、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善
「ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ナリジクス酸」
【ラックビ‐R散】
「下記抗生物質、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善:
ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、ナリジクス酸」
※ラックビーR散だけテトラサイクリン系がないので注意
※耐性乳酸菌製剤の特徴でもあるが、ここで紹介している製剤は、ニューキノロン系やホスホマイシン系への適応はない
→この2つはよくミヤBMと一緒に処方される
牛乳アレルギーに禁忌の製剤
製造過程で牛乳由来成分である脱脂粉乳を使っている。脱脂粉乳の中には、牛乳タンパク質が含まれているので牛乳アレルギーの人には禁忌となっている。
ラックビーR散、エンテロノン‐R散は禁忌である。
後発品の扱いのもの
ビオフェルミンR散、ビオフェルミンR錠、ラックビーR散、レベニン散、レベニン錠、耐性乳酸菌散10%「JG」、耐性乳酸菌散10%「トーワ」は、後発品、ジェネリック扱いである。
この辺の古い薬は、先発品希望の方に「後発品しかない」と説明するのが意外と大変である。
錠剤があるもの
乳酸菌製剤は散剤が多いが、耐性乳酸菌製剤では、
ビオフェルミンとレベニンに錠剤が存在する。剤形が多いと飲みやすい方を選ぶことが出来るので良い。
参考資料
エンテロノン‐R散、添付文書、インタビューフォーム
ビオフェルミンR散、錠、添付文書、インタビューフォーム
ラックビーR散、添付文書、インタビューフォーム
レベニン散、錠、添付文書、インタビューフォーム
耐性乳酸菌散10%「JG」、添付文書、インタビューフォーム
耐性乳酸菌散10%「トーワ」、添付文書、インタビューフォーム