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透析不均衡症候群(dialysis dysequilibrium syn­drome)~透析導入期に見られる合併症~

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透析不均衡症候群(dialysis dysequilibrium syn­drome)
透析を始めた頃(導入期)に起こる症候群である。
透析中や透析後に吐き気や頭痛などが生じる不均衡症候群について簡単にまとめる。

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透析不均衡症候群(dialysis dysequilibrium syn­drome)とは?

原因

ポイント:血液透析で血液と脳の電解質のバランスが崩れて、脳圧差が生じることが原因

血液透析によって血液を綺麗にするのだが・・・
血液中よりも脳の中は老廃物(尿毒素)がとれにくい。
そのため、血液中の老廃物(尿毒素)を急速に取り除いてしまうと
脳と血液の間に濃度差が出来てしまう。
その結果、脳が周辺から水分を取り込むことで脳圧が上がり
様々な症状が出ると言われている。
透析中から透析後12時間くらいに起こる。

※通常2、3回透析すれば改善してくる

症状

頭痛、吐き気、不安感、倦怠感、筋痙攣(こむら返り)、血圧低下、不整脈など

※通常頭痛が生じても24時間以内に消失することがほとんどである。

※透析中のこむら返りに関しては、色々原因が言われている。
・脱水による筋細胞の収縮が急激に起こる
・電解質のバランスが崩れる
・カルニチンが欠乏する

など様々である。
人によってはカルニチンのサプリメントを服用することで改善することもある。
病院では、芍薬甘草湯という漢方薬が処方されることもあり即効性が期待できる。個人差はあるが30分かからずに効果を実感する人もいるので試す価値はある。
芍薬甘草湯は前もって服用するのではなく、こむら返り(足の攣り)の予感がしたり、起こったときに服用するのがポイント。
予防的服用は効果がいまいちなので頓服使用を心がけること

起こりやすい人

・BUNが高い人
・高齢者
・小児
・てんかん等を中枢神経系の疾患を有するもの

対策

・塩分、水分制限をしっかり行う。
・ゆっくりとした透析を行うと軽減する。
※短時間で一気に透析すると生じやすい
・症状がひどい場合は、鎮痛剤や吐き気止めを用いる

参考資料
Ropper AH, Samuels MA: Adams and Victor’s Principles of Neurology, 9th ed, McGraw-Hill, 2009.
Rowland LP, Pedley TA: Merritt’s Neurology, 12th ed, Lippincott Williams & Wilkins, London, 2010.

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